7月7日(日)の14:00〜17:00奥州市水沢の龍昇殿で合唱音楽研究会の24回目となる活動を行いました。「モツレク」以降使っていなかった龍昇殿をお借りすることができました。ありがとうございます!蒸し暑い日でしたが,クーラーの効いた環境の会場で気持ちよく活動することができました。
全回から間を置いていないせいか,あるいは前日にZホールF合唱団の練習があったせいか(あるいは七夕だったから?)参加者はちょっと少なめ(特にテノールが1名だけ)だったのが残念ではありましたが,それでも30人以上は集まったと思います。
発声練習ののち,ラターの《Look at the world》の復習と歌詞づけ,《All things bright and beautiful》の復習と進みました。いずれの曲も,どの部分をどのパートが歌うよう指示されているのかを確認した上で,パート・ソロの部分はパート関係なく皆で歌いながら英語への口慣れを進めました。
パレストリーナの《Missa brevis》は,①【階名唱】→②【無意味シラブル唱】("la"とか"ma"とか…)→③【歌詞唱】と進めました。第1段階の【階名唱】は,各自のパートの音程や旋律を掴んでもらうことやハーモニーの響きを確かめてもらうこと,和声の機能を理解してもらうことなどを狙いにしています。第2段階の【無意味シラブル唱】は,【階名唱】と【歌詞唱】をつなぐ段階です。階名の「記名」を内言化し,旋律として記憶してもらうことが狙いです。旋律が記憶されたところで第3段階の【歌詞唱】に進めます。「旋律に歌詞を載せる」あるいは「歌詞に旋律(音高やリズム)を付ける」わけです。この順序はパレストリーナに限らずどの楽曲でも私は使うやりかたです。早く確実に覚えて欲しいからです。
今回は"Sanctus"と"Kyrie"をやりました。「音符歌い」になってしまったり,(旋律として捉えるからなのか)音程が不正確になったり,声が大き過ぎて(その場合は声が硬くなっていることが多い)溶け合わなかったりといろいろなことが起こりますが,その都度指摘して自覚してもらって修正してもらいました。
ちなみに,音程が不正確(多くは音高が低め)になる場合には「低いからもっと高く!」と言っても簡単によくならないことが多いのです。いくつかの原因を想定しなければ改善できません。たとえば「違った音高として認識している」,「正しく出しているつもりだが,発声動作の面で無理があって低い音になっている」(喉頭の問題や呼気の問題など),「自分の声・音を聞いて(モニターして)いない」などなど。『つまずきを予想する』ってこと,あるいは『仮説を立てる』ってことかもしれません。それに応じた改善策を提示して取り組んでもらうことで,主体的な音楽となっていくように思います。
次回は7月28日(日)14:00〜17:00日本基督教団江刺教会です。車もだいたい置けます。パレストリーナは"Gloria",ラターは《I will sing with the spirit》をやろうかと思っています。そして10月20日(日)の胆江合唱祭で演奏する10分間のプログラムも決めなくてはなりません。みなさんお誘い合わせの上お越しください。もちろん新しい方も大歓迎です!お待ちしています。