2024年9月24日火曜日

【合唱研第28回:活動報告】聴くための様々な方法を試してみました

 


 9月22日(日)の14:00〜17:00奥州市水沢の龍昇殿で合唱音楽研究会奥州の活動に取組みました。10月20日(日)の胆江合唱祭で発表する3曲(《Kyrie》《All things bright and beautiful》《I will sing with the spirit》)に加えて,全出演者による合同演奏曲(《大地讃頌》)を練習しました。三連休の中日!そして大雨!にもかかわらずたくさんの方(特にもT3,B3!)が集まってくださいました。ありがとうございます。前回の水沢教会での活動からほぼ2週間が経ちました。そしてこの日は事務局長のOMさんの自主的な発案で,歌詞(英語)読みに慣れるための事前練習会が13:30から行われていました。このような自主的な姿勢を大事にしたいと思いました。

 前回は聴くことが課題でした。今回も残念ながら似たような傾向で,なかなかハモれません。難しいんですね。そこでまずは無伴奏ポリフォニーの《Kyrie》を使って,楽譜をよく見て他パートと同じ音になるところをマーキングしました。(私のような)耳が肥えていないアマチュアは「聞こえていても聴いていない」ことがとても多いので,注聴するためのポイントを視覚的な手がかりとして与えようという方法です。具体的には,自分の出している音と同じ音(同度と完全8度)のところを楽譜上で見つけて印を付けそれを見ながら歌う方法です。こうすることで他のパートと自分の出している音の関係を聞き取ろうと耳が働くものです。

 また,ある程度自信を持って歌える楽曲の場合は立ち位置を「シャッフル」して他パートの人の隣で歌うという方法も試しました。今回は《大地讃頌》です。歌い慣れているだけに音程の悪さに気づけないようでしたので,「自分の隣に同じパートの人が来ない場所を見つけて立って」と指示して「シャッフル」して歌いました。これが大成功!ハーモニーがとてもスッキリとしてきました。

 「音符歌いでなく一筆書き」とか「身体という楽器にもっと息を送って」といったアドバイスは,いつものようにどの曲でもやりました。次の活動日は10月12日(土)14:00〜1700水沢教会です。この日は胆江合唱祭のほぼ1週間前となります。さらに良い音楽を楽しめるようにがんばりましょう!

 それから,岩手芸術祭合唱祭(12月8日)の参加についても参加可能性を聞いてみました。半分以上の方が参加可能と反応してくれましたが,男声(バス)パートが1人と少なかったので,検討する時間をいただくこととしました。次回の活動の際にはお知らせできると思います。

2024年9月20日金曜日

【宮古木曜会合唱団】発声も発音も筋肉運動!熟達のための訓練が必要です

  9月19日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の練習のため宮古市の山口公民館に行ってきました。自家用車で19時からの練習に間に合わせるには17時ころに盛岡市を出るのが良いのですが,その時間は帰宅ラッシュで道路(特にバイパスとそこへの連結交差点)がとても混むので,16時45分には家を出て街中を通ってR106にでたら,意外にすんなりと行くことができました。

 団員の皆さんはお忙しいらしく,開始時刻には3名ほどしか集まっていませんでした…。例によって身体を楽器にして音を出すことに慣れさせて,まずは《Deep River》を(3パートだけでしたが)合わせました。声にやわらかい響きがあるのでよくハモりました。続いて《七里ヶ浜》の歌詞唱で息の流れを音楽に流れをつなげる練習をしました。その後,《O Musica》に取り組みました。この頃には某パートも来たので本来の5声で合唱ができました。とにかくドイツ語が難しいのです。まずは口慣れすること。発音は運動(筋肉運動)ですから筋肉が流暢にそして随意的に動くようにするためには反復運動あるのみ!単語→句→文→リズム読みと部分部分を繰り返して練習しました。一方,頑張って動かしているので余計な筋肉にも力が入り,特に母音は自然な発音にならないのです(カタカナ読みみたいになります)。発声練習時に聴こえてきた柔らかい響きはどこへやら…。何度も指摘し修正しながら全曲を通しました。

 熟達するとは,「うまくできるようになること」だけを意味するのではなく,「無駄なことをしなくなること」も意味します。各自が課題意識を持ってたくさん練習に取り組み,思ったように筋肉を操作できるようになりましょう!

 前回残したモーツァルトの《雀のミサ》の《Credo》の音を確かめようと思ったのですが,夜の2時間の通常練習では中途半端になりそうだったので,次回10月6日(日)の強化練習でやることにしました。定期演奏会は2025年3月23日(日),今回は(かつて2020年にクリスマスコンサートに出演させてもらったイーストピアみやこ多目的ホールが会場です。そこまで半年ほどとなりました。月2回の少ないレッスンですが,有効に進められるようにがんばります(ので,出席もお願いしますね!)。

2024年9月19日木曜日

【アンサンブル・コンフオーコ】③良い楽器をそのまま使ってね!

 


 9月18日(水)の夜,奥州市水沢のアスピアでアンサンブル・コンフオーコの練習がありました。10月20日(日)の胆江合唱祭に向けて,フォーレ作曲の小ミサから《Kyrie》,ラター作曲の《永遠の花》,まつしたこう作曲の《ほらね,》の3曲を練習しました。前回は2週間前で2回目,発声の問題から音程が正しく取れずに悩みましたのでした。

 久しぶりに盛岡駅まではスクーターで行き,16:53発の在来線に乗りました。車中では読みかけだった,ラテン語さん著『世界はラテン語でできている』(SB新書641,SBクリエイティブ株式会社刊)を読み進めていきました。ラテン語が今日に生きている様子がわかり興味が広がりますよ。ちなみに帰りの列車は20:51水沢駅発で21:57盛岡駅着の在来線でした。

 発声練習では比較的喉も開き,柔らかく良い音が出始めてきました。音程に影響を与えた前回のような硬い声はだんだん抜けていきました。その息遣いで《Kyrie》に取組みました。最初に歌詞をつけて歌ったのを聞かせてもらったのですが…ガチガチの「音符歌い」でした。さっきまでの発声練習で出していた「音」はどこへやら。そこで,同じ「楽器」から出ていたはずの「音」を取り戻すことに取組みました。だって,さっきまで伸びやかで柔らかいいい音だったんだもの。

 歌詞や言葉ではなくまずは「音」で音楽してもらうために,自由で曖昧な母音で歌わせました。基本の「一筆書き」の息づかいです。そして《Kyrie》はフォーレらしい和音の変化が魅力なのに,皆さん淡々と自分の旋律だけを見て歌っていくので,「和音の変化を感じましょう」「次の和音を予感させ(予感し)ましょう」と,ゆっくりテンポで歌わせました。1オクターブでユニゾンになるところもそれぞれのパートがてんで別な歌い方をしていたので,ちょっと聞き合わせたらぴったり合うようになりました。でも…歌詞をつけて歌って崩れるのが怖かったので,今日はここまでにしました。

 続いて《永遠の花》。前回に比べ跳躍音程の際の音高が正確になっていました。ソロのパートはソプラノの3名が担うのですが,合唱パートの皆さんと共有できる練習時間にしたかったので,この曲もまずは息づかいを音楽に生かすことからはじめました。そしてこの曲も和音を作り出すための聴き合いが足りなかったのでその練習に取り組みました。
 気になったので「う段」の母音の発音の際に口腔が極度に狭くなることと,1小節の後半に8分音符が4つ続くリズムパターンの際に音符歌いが顔を出すことでした。後者は意識づけることである程度改善できたと思ったのですが,前者はすぐに元通りの浅い「う」に戻ってしまいます継続的に意識づけていくことが必要と感じました。

 最後の20分くらいで《ほらね,》に取り組みました。「歌詞を覚えてないと,歌い出す前のブレスが取れませんよ」と前回お伝えしたら,この2週間で暗譜して歌っていらっしゃる方があり,振りながら驚いたとともにとても嬉しく思いました!この曲はメッセージを伝えるために言葉を生かすことがポイントと考えています。音符のリズムに乗って(載せられれた)次々と歌う(歌わせられる)のではなく,一つ一つのフレーズでメッセージを語り伝える丁寧さを求めていきたいと思いました。

 次回は2週間後の水曜日。残りは3回となったそうなので,よりよい音楽を実現しながらより楽しめるようにしていきたいと思っています。(大地讃頌,次回やりまショウ。)

2024年9月15日日曜日

【盛岡某高音楽部】クリスマスといえば…

  9月13日(金)の午後,久しぶりに盛岡某高音楽部の指導に行ってきました。コンクールが終わり文化祭が終わり3年生が引退したので,2年生中心に新体制となっての新たなスタートです。ちなみに9月に入ってから2週間は期末考査の時期で部活がありませんでした。

 「新体制集会」として組織や活動予定を確認し今後の見通しをもちました。最も近い本番は「クリスマス・コンサート」とのことでした。3曲くらい歌って,あとはケーキでパーティーとか…。楽しそうです!が,3曲ではもったいないと思ったので,クリスマスの音楽をもっと演奏しようと提案しました。

 クリスマスはキリスト教の行事です。アドヴェントからクリスマスまで,ヨーロッパでは教会を中心に様々な音楽が聴かれますが,音楽を聴いて「あぁ,クリスマスが近いなぁ。」と感じる,そういう「クリスマスといえばこの曲!」という楽曲が少なくありません。ですからこの機会にそういった曲をたくさんレパートリーになるくらい知ることができたら素敵だと思ったのです。高校生ですから英語の歌だって大丈夫でしょうし。

 持参したクリスマス曲集にはポップスから讃美歌までたくさんの楽曲が載っていたのですが,高校生の皆さんはそのほとんどを知らないようでした。知っていてもサビだけとか…。そこでたくさん歌ってみることにしました。部活の後半の時間を使って7曲くらい音を出して合唱しました。全部に触れることはできなかったのですが,いずれもそう長くなく簡単な2部合唱ですので,たくさん音を出してみてから「クリスマス・コンサート」の曲を選ぶようにと伝えてきました。

 クリスマスは音楽と深く繋がっています。救い主イエスの誕生という出来事が,歴史的にみて人々に多くの音楽を生み出させたように思います。これを機会にクリスマスについてよりよく知ってもらいたいと思いました。

【合唱研第27回:活動報告】自分の音を聴くことの大切さ


  9月14日(土)の午後,日本基督教団水沢教会にて合唱音楽研究会奥州の27回目の活動に取り組みました。前回は胆江合唱祭に向けての3曲の見通しを持てるところまでいきましたので,今回はさらに先に行ければいいなぁと思っていました。

 初めに,ハーモニーすることに時間がかかりました。2つのパートが音を出して8度音程(1オクターブ)でハモるのはできるのですが,5度音程になるとなかなかスッキリしません。後から音を載せる(出す)パートの中で音程に幅がありすぎるのです。5度音程は基本中の基本ですから…。その後長3度や短3度の音も入れて,長和音や短和音を作る練習をしました。「和音」の仕組みについての質問も出るなど,興味を持って取組んでいたようでした。

 なかなかよくハモれない原因は,自分の音を正しく聴けていないことにあるように感じました。実際に音を出す前には①音高をオーディエーション(思い浮かべること),②実際に息を送って声帯を振動させ,③口腔で響きを付けることで音高を伴った「音」になります。①の際に思い浮かべている音高が人によって異なることはそう多くないように思います。②の際に息の送りが少なくて振動数が上がらない(コントロールできていない)ということは大いにあり得ます。③の際に正しい音高の成分を響かせて増幅させることができなくなっている可能性も大いにあります。

 ですから,大切なことは「自分の音を聴く」ことだと思います。モニターすること。さらに自身のモニター機能が不正確な場合もありますから,他者(聞いている人)の評価を信じて従うことも大切です。「私は正しく出しているのに,なんで合わないんだ…」と思っているうちはより良い音楽に辿り着けません。まぁ何事も同様ですが。

 この日はしつこくハモリについて取り組んだあとは,他の曲でも良い音程感覚で歌えるようになってきたと感じました。これからも丁寧に取り組んで,自分の耳を鍛えていきましょう。

 最後に《大地讃頌》に取り組みました。「合唱研で日本語の曲に取り組んだら,どんなふうになるかやってみたい。」とだいぶ前に会員の方に言われたことがありました。今回の《大地讃頌》は10/21の胆江合唱祭の合同合唱のための取り組みではありますが,この機会に日本語をどう歌うかってことについても学んで行けたらいいなと思っています。

 活動の終わりに会長から胆江合唱祭の打ち上げの提案がありました。懇親を深める機会がほとんどないグループですから,とてもよい企画と思いました。また,他団体の関係で参加できない方も多いと思いますので,12月には忘年会も計画しているようです。ご安心ください。

 次回は10月12日(土)同じく日本基督教団水沢教会です。本番に向けてより良い音楽を作ってまいりましょう!!

2024年9月12日木曜日

【出前講座①】久しぶりの小学生,楽しかった!

  9月11日(水)の午前中,遠野市の某小学校に「出前講座」のために行ってきました。これは某公益財団法人が主催する事業で,45分1コマを使い自分が授業者となるものです。「音楽全般」ということで登録されているのですが,今回は全校合唱の指導,市の音楽会で演奏する『大切なもの』と『エール!!』の2曲でした。

 全校児童30名強の小規模校,体育館での授業でした。かつて岩泉町で5年間勤めた釜津田小学校を思い出し,わくわくしました。

 初めに校長先生の指揮(指揮担当の先生がお休みだった…)で2曲を聴かせてもらいました。どの子も一生懸命歌っていました。大きな声ではっきりです!「よりよくするには…」と考えながら聴いていたのですが,やはり地声を歌声にしないと2部合唱のハーモニーができないし,高音域がつまって苦しいだろうし,なにより美しくないと感じました。

 初めに「今日のこの1時間で何ができるようになりたい?どう変わりたい?」と学習課題を考えさせました(先日の小学校の合唱クラブ指導ではここを飛ばしたのが失敗でした)。出た意見は2つ,①高い音の声を良くしたい,②二部合唱のところをハモらせたい。自分たちの課題を十分にわかっているんだなぁ,良い耳・感覚を持っているなぁ,と思いました。で,「①ができると②もうまくいくから,①からやってみよう。」と見通しを示してから始めました。

 ステージから下ろしてピアノの周りに集め,比較的レガートな旋律の『大切なもの』の冒頭のユニゾン部分を歌わせました。この部分は音域がとても低いので,頭声的な発声の方向には向きません。そこでC-dur(原調)→D-dur→E-dur→F-dur→G-durと移調しながら(簡易)伴奏を弾いてやり,高い音域の発声に挑戦させました。すると高学年児童のほうからとてもよい響きが聞こえてきました。そこで上学年と下学年とに分けて,下学年児童に上学年児童の歌を聴かせました。すると下学年の児童から「すごい!」「きれい!」という反応!このあたりが楽しいのです!

 「真似が上手な人は音楽も体育もどんな学習も上手くなるんだよ」と教え,真似て一緒に歌わせました。今度は上学年児童に「どうだった?」と問いかけると「低学年の声は聞こえなかった」との反応でした。一生懸命真似して歌っていたのに聞こえない,ってことはつまり「一つになってたからなんだね!」と教えてやりました。子どもたちはなんだか嬉しそうな表情,これを見られるのも楽しいのです!

 あとは調を少しずつ下げて原調にして,ステージに戻して歌わせ,ここからは二部合唱の部分の低音部(全体の1/4くらいしかいないんです…私なら多めにするんだけど)の音程を整理して自信を持たせて合わせるだけです。声が澄んできたので,歌っていても他パートが聞こえやすくなって,二部合唱のハモリもできてきたところで時間切れのチャイムが鳴り,振り返りの時間をとることができず残念でした。

 音楽が変わった時の子どもたちの反応,久しぶりでとても楽しい時間でした。次は10月16日(水)に金ケ崎町(この日はそのままコンフオーコへ),翌17日に宮古市(この日はそのまま宮古木曜会合唱団へ)に行く予定です。久しぶりの授業で心配していましたが,とても楽しみになってきました!

2024年9月8日日曜日

【宮古木曜会合唱団】「音楽性」の高まり!

  9月8日(日)の午後,宮古木曜会合唱団の強化練習に行ってきました(磯鶏幼稚園にて)。この日はR106の道の駅でやまびこフェスタがあったためか,交通量が多く運転で疲れました。

 参加人数は少なかった(S3, A3, T0, B2)のですが,ホールの響きがよく,歌いやすい環境でした。そのせいか効率よく練習できました。

 発声で例によって体を楽器にして音を出すことに取り組んだ後,無伴奏の「Deep River」を歌詞なしで歌いながら,8度とか5度といったわかりやすいハーモニーを聞き取りながら合わせる練習をしました。その後同じようにして無伴奏の「Tedet animam meam」(Victoria作曲)もハモることで各パートの音を再確認しました。この手の曲は自分のパートだけを覚えて一生懸命歌っても,全体がちぐはぐになったり,音楽の方向性を把握できなくなったりする傾向があるので,ハーモニーをもとにしてパートの音や音楽を把握してみようと思ったのでした。とてもよいハーモニーになったので,「あとはこれにラテン語のアクセントや統語に応じて歌詞がのればいいのですね。」ということになりました。

 この日のメインは,モーツァルト作曲の「Missa in C」KV220の音取りでした。今シーズン始まってからなかなかじっくりと取り組めずにいたので,そろそろ形にしなくちゃと思って集中してチャレンジしました。

 「Sanctus」→「Kyrie」→「Gloria」→「Agnus Dei」→「BenedictusのHosannaの部分」の順で取り組みました。いずれも,①歌詞なしでどんなハーモニーになればいいのかを確かめたり,そのための聞くポイントを確かめたりする,②歌詞を音読して発音を確かめる,③歌詞をつけて歌ってみる,といった順でやりました。どの曲も歌えるようになったし,難しいポイントも確かめることができました!(よくがんばりました)。

 この日はずっと歌詞なしで歌ったり(はじめの2曲)ラテン語だったりして頭がだいぶ疲れたので,最後に日本語の「七里ヶ浜」を歌ってホッとして終わりました。

 耳を使って他パートとの関係で音楽を感じること,発声練習時にやった「体を楽器にして出た音で音楽する」こと,を意識して練習しました。会場の磯鶏幼稚園のホールの響きがとてもよかったからか,3パートだけ(!)だったので聞き取りやすかったからなのか,自分の音と他者の音とを聴きながら音楽するといった基本中の基本が十分できたように感じました。階名唱で音程感覚を鍛えたり常日頃無伴奏で歌ったりしてきたので,団員の皆さんの「音楽性」が高まったのだと思います。

 それにしてもモーツァルトのミサ曲は音取りしてても楽しいですね。
・KV 194(D-dur)…1985年に大学合唱団で歌ったり指揮したり,それ以降何度か歌いもしました。
・KV 139(c-moll)…2011年に山形交響楽団の定期で歌いました。
・KV  49(G-dur)…2014年にグルッペ・ベッヒラインで指揮しました。
・KV 258(C-dur)…2014年に宮古木曜会合唱団で指揮しました。
・KV 317(C-dur)…2015年に宮古木曜会合唱団で指揮しましたし,2024年に山形交響楽団の定期やさくらんぼコンサートでも歌いました。
・KV 337(C-dur)…2017年に宮古木曜会合唱団で指揮しました。
 (KV139を除き)長調かつ調号少なめだったからでしょうか…。今回のKV 220も合唱団の皆さんに「楽しかった」と感じてもらえるといいなと思っていますし,今後も機会があったらまだやったことのない作品にもチャレンジしてみたいと思っています。

2024年9月4日水曜日

【アンサンブル・コンフオーコ】②発声の問題

 


 9月4日(水),Nコン岩手県コンクールの中学校の部を一日聴いた後,16:53盛岡発の在来線に乗って奥州市のアンサンブル・コンフオーコのレッスンに行ってきました。10月20日(日)の第31回胆江合唱祭(「ありがとう ささらホール! イベントリレー参加事業」でもあり,「第19回奥州市民芸術文化祭」でもあります)での発表にむけた取組の2回目です(チラシができたようです)。胆江地区の14の合唱団が集まって発表し合う会です。前回の練習は第1回で,2週間前,3つの楽曲の全体像をつかみました。

 (コンクールを2日間聴いていたせいか)音程の悪さが気になりました。そこではじめに,根音・五度音程・三度音程を解け合わせるハーモニーの基本練習をしました。これがとても難しかったのです。なかなか解け合わないのです。音質の問題もありましたが,まずは音程の問題でした。そしてこれはこの日の練習の最後まで,スッキリと解決させることができませんでした。

 口頭が狭くなる,呼気を送り続けられない,といった発声上の問題に加えて,意識の問題もあるように感じました。うまく表現できませんが,「このくらいやっている結果だから,この程度で十分…」といった,音程についての甘さというか妥協というか。でもアンサンブルするからには音程の正しさは必須です。次回の練習ではなんとかして「ハモる」音楽を体験させ,よりよい音楽へと方向付けたいと思いました。

 ちなみに次回は合同演奏に決まった『大地讃頌』の音も出すかもしれません。

 あと4回ですね。皆さん,お疲れ様でした。

【Nコン岩手県コンクール・聴いてきました】集中力!奥州地区は…


  朝晩が急に秋めいて涼しくなった9月3日(火)・4日(水),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホールに,第91回NHK全国学校音楽コンクール岩手県コンクールを聴きに行ってきました。3日が小学校の部と高等学校の部,4日が中学校の部でした。

 小学校の部には盛岡地区3校(滝沢中央小,山岸小,岩大附属小),北上地区1校(黒北),宮古地区1校(磯鶏小)の5校が出場しました(またしても奥州地区からは0でした)。磯鶏小学校は夏休みにレッスンに行ったところ。涼しい環境でフルメンバーで楽しそうに歌って銀賞でした。金賞は3校あり東北地区大会にいくそうです。

 高等学校の部には県北地区が1校(北桜=旧福岡工業&一戸),盛岡地区が2校(誠桜高,盛大付属といずれも私立),一関地区が1校(修紅高)の4校が出場しました(またしても奥州地区からは0でした)。誠桜高校も夏休みにレッスンに行ったところです。一関修紅高校と並んで金賞となり,東北地区大会に出場することになったそうです。音楽がずっと整理されてやりたいことが聞こえてくるようになっていました。グレゴリアン・チャントはもっとゆったりでいいと思ったけれど,時間の問題かな。

 中学校の部には15団体が出ていました。盛岡地区から10校(城西,岩大附属,仙北,土淵,黒石野,大宮,下小路,厨川,北陵,矢巾北),一関地区からは2校(磐井,桜町),二戸地区から1校(福岡),宮古地区から1校(第一),そして北上地区からは6校合同で1チーム(上野,飯豊,南,東陵,北上北,北上)でした(またしても奥州地区からは0…)。

 結果はこちらにありますが,いずれの団体からもものすごい集中力を感じました。コンクールってこういう場なのですね。そしてコンクールって特有の傾向の音楽が評価されるんだなって感じました。全日本合唱コンクールは複数人の審査員がそれぞれ点数をつけた上で順位が決まっていくので,各審査員の見方がある程度は均される形で順位が決まります(審査員「を」選ぶ傾向に偏りがないことが大事です)。でもNコンはその辺が見えないので(見せないようにすることで?),結果的に評価の絶対性が高まります。「音楽はお料理と同じで,受け手の好みの違いがあって当然。料理の美味しさを同じ物差しで測ることはできない。」と某先輩がおっしゃっていましたが,そのことを強調する必要性を実感する機会ともなりました。

 それにしても奥州地区の参加が全くないのはとても残念でした。かつては小学校も中学校も(水沢高校も出たことがありましたね)複数団体が出ていたのですが。コンクールに出ることだけが音楽文化の充実度をはかる物差しではありませんが,少なくとも「音楽愛好の裾野はあまり広くない」ということは言えるような気がします(少人数ながら複数校から集まってでも「合唱したい」という子が他地区にはいるわけですから)。気負わず楽しんで,でも地域の方々のお役に立てるように取組んでいこうと思っています。

【盛岡某高音楽部】歌いぞめ!

 1月6日(月)盛岡某高音楽部の今年最初の部活動に行って来ました。冬休み中なので午前中です。 まだ部活動を開始しているところは少ないようで,外にも体育館にも運動している高校生の姿はほとんど見えませんでした。音楽室に行くと,昨年暮れにインフルエンザの流行により残念ながら中止となった...