2025年8月31日日曜日

【ZホールSP合唱団・19】ついに最後の練習時間 やり残しがなくもないが…

 8月30日(土)(この日は全日本合唱コンクールに出場していたためお休みしました)と31日(日)にZホールスペシャル合唱団の練習があり久しぶりに一人で車を運転して奥州市に行ってきました。この次の練習日は9月6日(土)13:00〜17:00,ステージを使って並びや出入りを確かめながら全曲を通す程度の予定です。従って楽曲については今回が最後の練習時間となりました。

 前半の日本民謡は全部で7曲です。わらべ唄,お座敷唄,仕事唄などなど様々なタイプの唄があります。さらにそれらが合唱曲になっています。そこで,歌いつがれてきた「民謡」のテイストとハーモニーをつくる「合唱」のテイストのバランスがとても難しく,いつも迷いながら音楽をつくってきました。音楽づくりにおけるバランス以前に,どんな発声をすると音楽・作品を生かせるのか,という音色のバランスがむずかしいのです。日本民謡を「素材」程度に作曲に生かしている合唱作品なら合唱のテイストで響きと音楽を作っていけるのですが,千葉了道先生の編曲はほとんど民謡の旋律そのものを使ってそこに和声付けをしているので,迷います。合唱団のみなさんは長い練習期間を経て,いまや積極的に声を出して歌えるようになりました。だからこそこの日もいろいろ迷いながら,落とし所を探りました。

 時間いっぱい使ってなんとかまとめてみました。やり残したことがなくもないのですが,でもはじめの頃と比べるととてもよく歌えるようになったし,とてもよい表情で歌っているように思いました。

 後半はイタリア民謡,こちらも7曲,そして合同演奏2曲です。及川貢先生の最後のレッスンですので,ほとんどの方は暗譜で椅子から立ち上がって指揮を注視しながら歌っていました。ピッチが少々下がり気味なのが私は気になりましたが,及川先生はもっと大きく音楽をとらえて表現を引き出してくださいました。

 女声合唱の練習をしている間,後から見て・聴いていたのですが,この人数(約90名)が声と心を合わせて合唱しているという現実・事実にあらためて驚き,それが奥州市で起こっているということの素晴らしさを感じました。みなさんよくがんばりました!

 本番は9月14日(日)の14:00開演,奥州市文化会館Zホール・大ホールです。みなさまぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています。

【盛岡某高音楽部】コンクールは学びの場

 8月30日(土),トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)大ホールで行われた第77回全日本合唱コンクール岩手県大会高等学校部門に参加してきました。私は昨年初めて参加しました(正確には41年ぶり…1983年の20歳の頃に水沢高校音楽部を指揮して出場しています)。今年は23団体が出場で,出場校の地域的な傾向はほぼ同じですが,1つの高校から2,3チーム出場しているところもあります。これによって金賞枠は増えるのですが,同じ学校がいくつも金賞を取るということも起こります。

 合唱コンクールをどう位置づけて演奏するか,難しいものだなぁと感じました。ステージを見聞きしているうちに「やっぱり腕前を見せる場なんだなぁ…」という気がしてきました。でもだからといって「すごいでしょう!」と思いながら演奏するのは根本的に違うと思います。音楽に真摯に取組むということは音楽する際にはとても大切なことだからです。

 自分たちの演奏の録音CDをもらってきました。ざっと聴いてみたのですが,自分のセンスのなさがもろに出ている感じがしました。重いというか楽しくないというか…。細かいことに拘泥している感じ。勉強が足りないなぁと強く感じました。

 審査の結果,盛岡某高音楽部は銀賞でした。審査員の先生方の講評をいただきました。それぞれ異なった音楽的な背景をもった方なので,それぞれのバックグラウンドが反映されたアドバイスだなぁと感じました。それにしても「指揮者」や「作曲者」は複数人いても「声楽家」がいないのはいかがなものでしょうねぇ…。声楽的な観点は合唱する上でとても大切だと思うのですが。

 高校生は3年生が引退し新しい体制がスタートします。1年間の見通しをもてるように(考査期間明けの)次の部活で話し合って,新しいスタートを切っていきたいと思っています。

【宮古木曜会合唱団】宮古市民文化祭に向けて

 8月28日(木),早朝に夜行バスで盛岡に帰着した日の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習に行ってきました。会場はいつもの山口公民館です。参加者はソプラノ4,アルト3,テノール3,バス1と少人数ではありますが大船渡からいらっしゃった方もありました。

 この日は10月19日(日)に宮古市民文化会館で開催予定の宮古市民文化祭の「合唱・器楽演奏会」で発表する楽曲を選ぶために(私にとって)新しい曲の音出しをしてみました。

 まずは《風になりたい》。男声が1パートの混声3部合唱なので,音楽はつかみやすいようでした。大枠を示すことができました。続けて《糸》。こちらは男声が2パートに別れるため一人パートはなかなか難しく,音取りに少々時間がかかりました。

 例年は出入り含め10分弱の割当時間だったと思う(一昨年はこちら)のですが今年は15分に拡張されたので曲数を増やすことができます。一方私が今シーズン担当しているのは「ドイツ語・ラテン語」「無伴奏」といった曲ばかりです。そこでもう一人の指揮者の佐々木駿さんが担当しているポップスの楽曲からも取り上げようということにしました。①前回の定期演奏会のオープニングで歌った《岩手県民の歌》,②日本語とドイツ語の両方で《緑の森よ》,③《糸》,④《風になりたい》の4曲を演奏し,その合間に「団の活動紹介」「団員募集」「次回演奏会の紹介とお誘い」などをアナウンスする予定です。

 久しぶりに合唱器楽合同演奏(全体演奏),そして木曜会ではポップスも振りますのでお楽しみに!

【演奏会・聴いてきました】JOE HISAISI SPECIAL CONCERT 祈りのうた2025


 8月27日(水)19:00〜21:00,東京都新宿区にある東京オペラシティのコンサートホールに,久石譲さんが指揮する「JOE HISAISHI SPECIAL CONCERT 祈りのうた2025」を聴きに行ってきました。副題として「日本センチュリー交響楽団 音楽監督就任披露演奏会」となっていて,8/23愛知,8/25大阪,8/26兵庫,8/27東京というツアーのようです。インターネットのサイトで見つけた演奏会でした。久石譲さんの指揮では2017年12月20日に仙台で《風の谷のナウシカ》や《カルミナ・ブラーナ》を歌ったことがあり,音楽作りが楽しかったのです。また東京混声合唱団も歌うという声楽プログラムなので,今回の演奏会も楽しみにしていました。さらには2022年に盛岡でライヒの音楽を演奏するクロノス・カルテットの演奏会がコロナで中止になり残念に思っていたこともありました。

 プログラムは次の通りでした。
①スティーヴ・ライヒ作曲《砂漠の音楽》
②久石譲作曲《祈りのうた》(映画「君たちはどう生きるか」より)
③久石譲作曲《The End of the World》

 とにかく生でミニマル・ミュージックを聴けた,見られた,体験した!というのが率直な感想です。あんなに複雑な音楽を器楽も声楽も生身でやっていることに驚きました。一方で期待していた「音楽」と思った以上に違ってもいました。「一度は体験したい」けれど「一度で十分」かな…とも思いました。

 東京で19時開演だと帰りの新幹線はなく,宿泊も費用がかかるので,数(十)年ぶりに新宿バスタからの夜行バスを利用して帰り,盛岡駅西口に朝6:300頃に無事帰りつきました。

2025年8月26日火曜日

【岩手大学合唱団】新シーズンのスタート

 8月25日(月)の午後(13:00ー16:00),岩手大学構内の大学会館第5集会室で岩手大学合唱団の練習に参加させてもらってきました。ピアノのない部屋(なぜか管楽器らしいケースが部屋の片隅にある)でしたが,十数名の団員が集まって,新しく配布された楽譜をもとに音取り&合わせ練習を行いました。

 岩手大学合唱団は私が学生時代に大変お世話になったところ。今年度は12月21日(日)に盛岡市玉山の姫神ホールで第71回の定期演奏会(一昨年度は第70回,昨年度は定期演奏会を開催さずウィンターコンサートのみ)を開催することとなり,その第3部で演奏する楽曲のエキストラの「団友」として参加することになったので,月曜日の通常練習にお邪魔しました。

 今回のステージ(第3部)は「日本人になつかしいドイツの歌めぐり〜名田綾子編をベースにして」(佐々木正利編纂)というタイトル。日本でよく知られたドイツ発祥の歌(「かえるの合唱」「ちょうちょう」「ぶんぶんぶん」…)のメドレーで,歌詞が日本語だけでなく部分的にドイツ語にもなっています。初回は,男声のパート練習では40ページある楽譜のほぼ半分まで音を出しました。でも全体の合わせ練習では15ページくらいまでしか進みませんでした。早い時期に全体像をつかんで「ここが難しい」「この辺は大変そう」などと見通しを持つためにも,なるべく多く音を出したほうがいいことを,コンダクターのTさんにはお伝えしました。

 コロナ禍で人数が大幅に減り,合唱という活動そのものも減り,そんな中でもサークル活動を続けてきた学生たちを頼もしく思うと同時に,当たり前になされてきたことが途切れている現実も見せられたように思いました。活動(練習)がなんだかぎこちなく,形式ばったことが優先されている感じが強いのです。大学生同士ですから一人一人がもっと自由に行動してほしいし,そういう場にしか生き生きとした「音楽」は生まれないのだと思っています。でもそれは,かつては盛んだった仲間と一緒にお酒を酌み交わしながら自己開示する文化(?),コミュニケーションが,今は失われたからかもしれませんし,そうする他にも方法はあるのかもしれませんが。

 これから4ヶ月弱,先生の指導はほぼ毎週月曜日の12回です。学生と交流しながら良い音楽体験の場となるよう楽しんでいきたいと思っています。12月21日(日)の予定は今から確保し,聴きにいらしてください。お待ちしています!

2025年8月25日月曜日

【合唱音楽研究会奥州51】ピアノ伴奏はいいね!でも「楽チン」は禁物です!

 8月24日(日)の午後,奥州市の水沢南地区センター音楽室で51回目となる合唱音楽研究会奥州の活動に取り組みました。前回は8月9日でしたから約2週間ぶりです。猛暑のせいか参加者はいつもより少し少なめでしたが,テノール2名,バス3名と男声陣は充実していました。

 初めの発声練習では,「脱力」を確かめました。思っていた以上に上半身の力を抜けない方が多くいました。ストレスにやられ,無自覚にこわばっているのかもしれませんね。

 久しぶりに伴奏者の八木絵未さんが来てくださったので,ラターのアンセムだけの練習になってしまいました。10月12日(日)前沢ふれあいセンターでの胆江合唱祭で歌う2つの楽曲のうち,まず《For the beauty of the earth》について,細かい点まで吟味しながら練習しました。音程,音質,息の流れ,ハーモニー…そして歌詞の意味とイメージまで。続けて《Look at the world》も同様でした。ただしこちらは繰り返されるサビの部分が調が違うだけで音使いや歌詞は同じなので,せめてそこは楽譜から目を放そう,とお話しました。最後に,久しぶりの2曲《All things bright and beauthiful》《I will sing with the spirit》ざっと通して終わりました。

 細かい点は指導すると改善するのですが,なかなか改善しない点は2つ。まずは歌詞のニュアンスを表現すること。(日本語だろうと英語だろうと)当然のことながら可能な限り歌詞内容を具体的にイメージして歌うことです。それも歌い出す前にです。でも歌うこと(というより声を出すこと)い気持ちがいってしまって,何を歌っているのか考えられないようです。表現者に「伝えたいこと」がなければ伝わるはずはないのですが。もう1つは…(残念ながら)音下がりです。ピアノの音高と歌の音高が合っていないことが多いのです。これもまた歌うこと(というより声を出すこと)に気持ちがいってしまって,響を合わせることに意識も耳も働いていないからだと思います。そしてもちろん発声の仕方がよろしくないことも原因の一つでしょう。ピアノ伴奏が鳴るとカラオケ伴奏みたいにただただ流れに乗せてもらって歌いっぱなしになってしまうという誤った習慣・意識をなんとか払拭させなければいけないと,強く思いました。

 次回の活動は9月21日(日),その次は9月28日(日)です。十分に備えて臨みましょう。

 会員の方から一関の合唱コンサートについてご紹介がありました。①第32回東日本合唱祭は10/4(土)13:00から一関文化センター,②第37回コーラスいわいフェスティバルは9/7(日)13:00から一関文化センターの2つでした。なお12/14には東京混声合唱団の演奏会もあり,一緒にステージで歌う体験コーナーもあるようです。身近に良い音楽がたくさんある素敵な環境ですね。一関文化センターの取組は注目する価値がありそうです。

2025年8月24日日曜日

【演奏会・聴いてきました】N響盛岡公演・音,まとまり,そして音楽!


 8月23日(土)の午後,盛岡市民文化会館・大ホールにN響盛岡公演を聴きに自宅から歩いて行ってきました。今回もステージ近くの席(1階6列12番)でした。

 プログラムは以下の通りのオール・モーツァルト!
①セレナード ニ長調 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
②ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
 アンコール:フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト ヴァイオリン・ソナタ第1番から「ジーグ」「シャコンヌ」
③交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
 アンコール:ディベルティメント ニ長調 K.136 第3楽章

 プログラム②のソリストは佐藤俊介さん。非常に伸びやかで自由自在に「音楽」を紡ぎ出しtuttiとの対話を楽しんでいるようでした。指揮のトン・コープマンさんは昨年6月にLiepzigの(ちょっと残念だった)ワークショップでバッハのモテット"Jesu, meine Freude"について学んだ方です。その時の彼の音楽も指導のテンポも早い,というか小気味よい感じでしたが,この日のモーツァルトでも流れるような音楽の作りでした。さらに,表現がはっきりしていながらパターン化していない「勇気的な」音楽でした。

 モーツァルトのみのプログラムだったせいか,あるいは前日が仙台,翌日が弘前とツアーだったせいか,N響の編成は小さめでした。開演して始めに驚いたのは音質,とくに弦楽器群の音の輝かしさでした。しかもパート数人の音楽がまったく一つに聞こえてくることでした。そしてその音楽のなんとわくわくすること!そこには「音」を超えて「音楽」がありました!演奏者も楽しそうに演奏していました。モーツァルトの音楽の喜びを味わっているような…。

 岩手にいてこのような音楽が聴けるのはとても嬉しいことです。今シーズンのN響はこのあとブロムシュテットの指揮(いずれもNHKホール)で,①10/18(土)の夜にストラヴィンスキー/詩篇交響曲&メンデルスゾーン/交響曲 第2番 変ロ長調 作品52 「讃歌」,②10/25(土)の午後にブラームス/ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83&ブラームス/交響曲 第3番 ヘ長調 作品90,と聴く予定です。楽しみです!

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