2025年10月31日金曜日

【宮古木曜会合唱団】《島よ》おもしろいかも…

 10月30日(木),盛岡某高音楽部の指導を途中で切り上げて宮古に向い,宮古木曜会合唱団の通常練習をやってきました。宮古市在住で指導してくれているSS君から「急遽仕事で行かれないのでお願いしたい。できれば《島よ》のp46以降をレッスンして欲しい。」と2日ほど前に連絡がありました。楽譜を持っていなかったのでとりあえず事務局に当該ページを写真で送ってもらって勉強して準備しました。

 以前から「組曲に取り組んでみたい」という声があった合唱団でしたが,私にはなかなかそのチャンスがきませんでした…というか,組曲を表現し切るのは難しいと思っていたので踏み切れずにいました。しかしSS君が一昨年(第41回定期演奏会で)は《蔵王》,そして今年は《島よ》と組曲を取り上げてくれて,団員の皆さんの願いを叶えてくれました。

 今回練習した《島よ》の46ページからは第5楽章に当たる部分でした。例によってピアノ伴奏なしの練習ですから,団員の皆さんは大変だったことと思います。難しいリズムと音程とハーモニーのために口先だけで音を出している状態から身体を使った響きのある音へと,部分に区切り,繰り返し,パートをバラし,叱咤激励しながら切り替えさせました。音質が伴わないと「島」をめぐるモノローグになりませんから。

 しかし,部分部分が改善しキマっていくと,テキストのモノローグが音になって出てくる感じがしてきました。なかなか良い感じです。組曲のおもしろさがちょっと見えてきました。

 今は2回り目とのことでした。ここまで歌えるようになるための音とりが大変だったことと思います。でも音がとれてしまえば,作品の良さを感じて表現する力は十分にあると思いました。3月29日(日)の本番(第43回定期演奏会)まであと5ヶ月。表現を吟味して歌い込み良い演奏ができるように取組んでいきたいと思います。

2025年10月27日月曜日

【合唱音楽研究会奥州56】初の礼拝参加&ラストスパート

 10月26日(日)は,午前も午後も合唱音楽研究会奥州の活動(第56回)に取り組みました。(第53回はこちら。第54回は胆江合唱祭前日,第55回は胆江合唱祭当日。)


 この日は9:30に水沢教会に集合し少し声出しをした後,10:30からの礼拝(後端前第9主日)に参加させていただき,4曲歌わせていただきました。①開会直後の「前奏」として《For the beauty of the earth》,②礼拝の中頃の「特別讃美」として《Look at the world》,③礼拝を閉じた直後の「後奏」として《I will sing with the spirit》,④礼拝終了後に「アンコール」として《ぜんぶ》でした。

 礼拝に参加するとたくさんの気づきがあります。例えば歌詞に出てくる「主」とか「神」とかいった存在が説教や賛美歌の中により具体的になって登場します。また,ミサ通常文の「Credo」と同じ内容が礼拝では毎回「使徒信条」として唱えられています。私たちが音楽(あるいは音楽作品)として接している楽曲のバックグラウンド・背景,あるいは「前提」,もしかすると「常識」のようなもの,これらに気づき知ることは表現の上でとても大切なこととあらためて感じました。有難い機会をくださった伊藤牧師さんおよび水沢教会の教会員のみなさまに感謝いたします。

 午後にはいつものように14:00〜17:00の3時間で11月22日の第2回研究発表会に向けた練習を行いました。前回の胆江合唱祭の本番でラターには一区切りがついたので,ここからは私たちにとって難関のルネサンス&ア・カペラ合唱曲であるパレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》に取り組みました。
 まずは前々回の活動の続きとして《Credo》の後半から部分ごとの合わせを進めました。歌詞なしで音を確かめ&音楽を作り,歌詞の読み方を復習し,アンサンブルを整理する,といった流れでした。この繰り返しでなんとか《Credo》を終え,《Sanctus》《Benedictus》《Agnus Dei I》そして《Agnus Dei II》と最後まで音下がりがほとんど無いまま歌い進むことができました!
 聞くところによると会員の中で音取り用音源を作ってくださった方がいて,それを何度も聴きながら練習に取り組んできた方がたくさんいらっしゃったようですし,11月1日にはソプラノではパート練習を予定しているそうです。「より良い音楽をしたい」という欲求がエネルギーを生み出すのだと思います。素晴らしいことだし,嬉しいことです!

 発表会まであと2回練習があります。「音下がりなく通すことができた」というだけで満足せず,さらに良い音楽になるように,共にがんばりましょう!!

【演奏会・聴いてきました】N響&ブロムシュテットのブラームス

 10月25日(土)の14:00〜16:00,東京のNHKホールでNHK交響楽団第2047回定期演奏会Cプログラムの2日目を聴いてきました。1週間前にはBプログラムの声楽付き作品でしたが,今回は声楽なしで,いずれもブラームスによる作曲のコンチェルトと交響曲でした。
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ブラームス作曲
1.《ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調》op. 83
 アンコール:ショパン作曲《24の前奏曲》から第8番嬰ヘ長調 op.28-8
2.《交響曲 第3番 へ長調》op. 90
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 ピアニストはノルウェー生まれのレイフ・オヴェ・アンスネスさん(1970年生まれ・男性),指揮はもちろんブロムシュテットさん!1927年生まれの指揮者ブロムシュテットさんの生演奏,しかも今回はブラームスとあって,聴きたくて(そして観たくて)出かけたのでした。(そして皆さん同じ気持ちのようで,終演後はカーテンコールに出てくるブロムシュテットさんに群がっていました…下の写真)

 オーケストラ団員もピアニストもブロムシュテットさんとの共演をとても楽しんでいる様子が,音楽からも演奏している様子からも伝わってきました。特に交響曲の冒頭はブロムシュテットさんの小さいながら鋭い指揮の動きにオーケストラが反応し,圧倒的な全奏で始まりました。またコン・マスの川崎洋平さんは演奏の後半にいくに従って腰を浮かせながら全身で音を出しているかのようでした。

 演奏終了後はコントラバス奏者のお一人がすぐにステージ袖に下がったかと思ったら,大きな花束をもって出てきてブロムシュテットさんに渡すというセレモニーもありました。

 ちなみに今回は2階R席で聴いたのですが,ステージとの距離は思ったほど遠くは感じませんでした。意外にいいかもしれません。

 ブロムシュテットさんは,来シーズンは10月Aプロのブルックナーのみのようです。99歳となっても再来日してN響から音楽を引き出して欲しいと思います。

2025年10月24日金曜日

【宮古木曜会合唱団】新曲でも1回で音取りできた!


 10月23日(木)の夜,宮古木曜会合唱団の通常練習が宮古市の山口公民館で行われました。この日は所用があって14時半ころに盛岡を出られたので,紅葉の木々を見ながら走りたいと思い,トンネルばかりの自動車道ではなく,所々R106の旧道を久しぶりに走り,木々の色付きを味わいました。

 みやこ市民文化祭の「合唱・器楽演奏会」を日曜日に終えたばかりですが,今度は12月8日に宮古市民文化会館で行われる「第78回岩手芸術祭・合唱祭」に向けた取組を加速させなければなりません。10分間のステージでは《緑の森よ》と《見上げてごらん夜の星を》を演奏したいと団員のみなさんから頂いたご意見を元にしてその2曲に決定しました。またその方が3月29日に予定している第43回定期演奏会のプログラムにも行かすことができます!

 《見上げてごらん夜の星を》は楽譜は配布されたもののまだ音を出していませんでした。そこでこの日はこの曲の音取りに取り組みました。横山潤子さん編曲のこの楽曲は,①前奏,②F-Durの前半,③G-Durの後半,④後奏と大きく分られます。①前奏部分は和音が難しいので,ユニゾンの多い②F-Dur部分から始めました。もちろん移動ド唱法です。フラットの付いた6度の音(「♭ラ」)がはじめは取りにくかったのですが,やっているうちに慣れてきました。続けて②G-Dur部分に進みました。移動ド唱法のため読み替えるのに少しだけ戸惑いましたがすぐに慣れました。②F-Dur部分でやったことが活かされて,短時間で終えました。④後奏部分は難しかったです。③G-Dur部分の最後が4度のC-Dur(maj7)の和音で終わり,そこからAs-Durに7度と9度が鳴る和音に移るその移り方をもう少し明確に示してやれれば良かったと思っています。そして最後に①前奏部分でしたが,ここまでやってくるとそれほど,難しくはないようですんなりと和音を作ることができました。
 宮古木曜会合唱団は(私がお稽古する時は)基本的に無伴奏,楽器をほとんどつかいません。この日も上述の音取りは,パートの旋律をなぞることは(なかなかとれない音程以外は)ほとんどしません。また,音取りしながらも「音符歌いにしない!」「息を流して!」「この音はここに向かう音と捉えて」などと言いながら,声だけでより良い音楽を作るように要求するので,団員のみなさんはシビアに感じていると思います。しかし,今回1回で全曲の音取り(おおよそ)ができたということは,長年続けてきたシビアな取組へのチャレンジによって団員のみなさんの音楽性が高まった結果だと思うのです!

 岩手県合唱祭まであと2回(11/6(木),11/9(日))しかありません!(11月下旬か12月頭に1回練習入れたいなぁ…。)集中して効率よく取組みたいと思います。共にがんばりましょう!(ちなみに,《緑の森よ》は日本語2番とドイツ語2,3番にしようと思っています。予習よろしく。)

2025年10月20日月曜日

【演奏会・終わりました】みやこ市民文化祭 合唱・器楽演奏会

 10月19日(日),夜行バスで朝5時前に盛岡駅に着いて家まで歩き,7時半発で宮古に向かって,「みやこ市民文化祭 合唱・器楽演奏会」に参加してきました。区界峠の紅葉はとても綺麗でした!


 今回は宮古木曜会合唱団のステージ4曲に加えて,2年前(今年よりも3団体多かったのですね)と同様,器楽(弦楽合奏,ピアノ,琴)と合唱出演団体全員でオープニングに《宮古市民歌》,最後のステージの合同演奏で《まっかな秋》《手のひらを太陽に》の演奏の指揮をすることになっていました。前日のリハーサルには出られなかった(SS君にお願いした)ので,今日はどんな感じになるか楽しみでした。午前中のリハーサルでは,合同演奏では例年通り弦楽合奏団のKさんがコンミスをつとめてくださったのでとても安心でした。合唱にご参加の方々もアドヴァイスを笑顔で聞いてくださって,いい感じで本番に向かうことができました。

 宮古木曜会合唱団のステージの前に「イーハトーヴシンガーズ宮古」という合唱団の演奏がありました。人数が多く,以前より丁寧に音楽している感じが伝わってきました。

 宮古木曜会合唱団はS3, A3, T3, B2(内,花巻在住会員が1)人と計11人にピアノ伴奏のSS君といった少人数での演奏となりました。ピアノ伴奏つきの《岩手県民の歌》でステージを始め,その後団長の解説が入り,日本語&ドイツ語の《緑の森よ》(無伴奏)を歌いました。続けて団長による3月の定期演奏会の宣伝を挟んで《糸》,ピアノより前に出て(踊れませんでしたが)《風になりたい》と2つのポップスも演奏しました。

 終了後,ピアノ音楽協会のOW先生(とそのお弟子さん)から「素晴らしかった。大切にしているものが他とは違うね。」と絶賛のお言葉をいただきました。私たちの音楽が伝わったことがとても嬉しく思いました。

 次のレッスンは10月23日(木)の夜です。ここからは(12/24のイヴ礼拝はありますが)月29日(日)の第43回定期演奏に向けて集中して取り組む時期です。まずは12月8日(日)に行われる岩手県芸術祭合唱祭で演奏するア・カペラ《見上げてごらん夜の星を上を向いて歩こう》(間違えました)と《緑の森よ》のドイツ語2&3番,その後は定期演奏会で演奏するドイツ語子守歌2曲も今回の《緑の森よ》1番と同じくらいにまで歌えるようにしたいと思います。共にがんばりましょう!


【演奏会・聴いてきました】N響&ブロムシュテット&スウェーデン放送合唱団


 10月18日(土)18:00からNHKホールでN響の第2046回定期公演を聴いてきました。関心事は,N響はもちろんですが,指揮者のブロムシュテットさん,スウェーデン放送合唱団,そしてそのプログラムでした。出演者の詳細は「プログラム」を参照のこと。

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1. ストラヴィンスキー《詩篇交響曲》
2. メンデルスゾーン《讃歌》交響曲第2番変ロ長調op.52
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 全体としては短いプログラムですが,いずれの楽曲にも合唱が(《讃歌》にはソリストも)付きます。特に《讃歌》は2013年7月に山形交響楽団の本番に乗るチャンスを仕事の関係で逸してしまった楽曲でもありました。テレビでシンフォニーを降っているブロムシュテットさんはよく見るのでが,ブロムシュテットさんが声楽作品をどんな風に演奏するのか聴いてみたくて行ってきました。

 まず驚いたのはプロの合唱団のレベルの高さです。スウェーデン放送合唱団は1パート10名×4パートの計40名でした。男女同じ人数なのにバランスが良い!(ということは,女声はある意味パワフルで男声は女声と溶け合う音質をしているということ),合唱の4パートそれぞれがまとまって一つになっていてしかも4つの楽器パートのように機能していること!(発声の方向性がそろっていてしかも全体の音楽を構成する要素の位置付をわかっているということ),デュナーミクの変化が一糸乱れないこと!(息づかいがそろっているということ),などなどです。これならオーケストラと一体となって音楽をつくることができます。

 ソリストも皆素晴らしい歌を歌っていました。NHKホールの広さを感じさせないパワーでありながら豊かな叙情性を発揮し,しかもアンサンブルの息がぴったりでした。

 そしてそれらをまとめて音楽を方向付ける98歳のブロムシュテットさんのエネルギーと繊細さ!指揮台への移動には歩行器を使うものの,指揮台上の椅子に腰掛けた後の上半身は,機敏で力強く感じられました。

 それにしても"Omnis spiritus laudet Dominum", "Alles was Odem hat, lobet dem Herrn"と同じテキストに行き着くのに,ストラヴィンスキーとメンデルスゾーンで道がこんなにも異なり,それを丁寧に表現する演奏家の皆さんの力量にあらためて感名を受けました。次週は同じくブロムシュテットのブラームスを聴く予定です。楽しみです!

2025年10月13日月曜日

【胆江合唱祭】本番終了!素敵な演奏をたくさん聴けました


 10月12日(日)小雨模様の中,奥州市の前沢ふれあいセンター第32回胆江合唱祭を行いました。事前のお知らせのように16団体,17のステージ発表がありました。

 参加した合唱団の方にも,聴きに来たお客様の中にも,顔をみ知った方がたくさんいらっしゃりご挨拶できました。ZホールSP合唱団でお世話になった方々です。

 今年初めて参加したZホール児童合唱団菊池葉子先生の指揮で伸び伸びと歌っていました。発表の後は客席に着いて,休憩前の前半の部を鑑賞していました。地域の多くの方,多くの団体と関わることは子どもたちにとってとても良いことだと思います。まだ大人たちにとっても大きな希望です!

 多くの団体は昨年よりさらに良い音楽をしていたように感じました。各団体がうまくまとまって素敵な演奏をしていました。発声面でレベルアップできるともっと音楽を楽しめるのではないかと思いました。(曲目は画像をご参照ください。)

 プログラム14番のアンサンブル・コンフオーコは《歌いながら行こう》では季節ごとにワクワクする感じを,《祈ってもいいのだろうか》では祈ることへの敬虔さを表現しました。ステージ・リハーサルではとてもよく表現されていたのですが,直前のリハーサル室での声出しでは声がたくさん出てはいるものの歌が少々表面的になってしまっていたので,そのことを伝えて本番に臨みました。声のこと,息づかいのことなど取組んできたことをベースに音楽することができたと思います。今回学んだことが今後の歌に活かされていけばいいなと思いました。

 プログラム16番の合唱音楽研究会奥州は《Look at the world》でみなさんに呼びかけ,《For the beauty of the earth》で神様を讃え,《ぜんぶ》で日常に目を向けその素晴らしさを歌いました。昨年,一昨年より言葉の表現が丁寧さを増し,声がまとまりハーモニーがきれいになったように思いました(もちろん比較ですが…)。

 プログラム17番の全体合唱《大地讃頌》はこの日の出演者全員での合唱なのですが,なんと練習時に皆さんが揃ってない!という実態でとても残念でした。お客様に聴かせるのですから責任を持って演奏すべき(練習すべき)と思います!来年には改善してほしいものです。

 ご参加の方々,お聴きになった方々などご感想をお聞かせいただけると幸です。

 次の本番は翌週10月19日の宮古市民文化祭・合唱器楽演奏会です。

2025年10月6日月曜日

【演奏会・ご案内】「合唱・器楽演奏会」10月19日(日)宮古市

 毎年この時期に開催されている演奏会のお知らせです。(一昨年の様子はこちら。)
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第73回みやこ市民文化祭 第44回 合唱器楽演奏会
日時:10月19日(日) 13:30開演
会場:宮古市民文化会館・大ホール
入場料:300円(高校生以下無料)
主催:宮古市・宮古市教育委員会・宮古市芸術文化協会・いわてアートサポートセンター(主管:宮古市音楽団体連絡協議会)
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 宮古市で活動している合唱団と器楽サークルの合同演奏会です。出演団体は以下の7団体です。

・岩手県ピアノ音楽協会宮古支部
・コーラス「ブリランテ」
・女声合唱団「コールふじ」
・STRING・DESIGN(あやとり)
・宮古ジュニア弦楽合奏団・宮古弦楽合奏団
・イーハトーヴシンガーズ

 私は宮古木曜会合唱団の《岩手県民の歌》《緑の森》《糸》《風になりたい》を指揮します。15分ほどのステージです。また,演奏会のオープニングに参加団体全員(ピアノ,弦楽,合唱)で《宮古市民歌》を,演奏会のフィナーレに合同演奏として《もみじ》《手のひらを太陽に》を指揮する予定です。器楽と合同での演奏は音楽に厚みが増して楽しいものです!

 音楽活動が盛んな宮古市の音楽系諸サークルが集まっての演奏会です。ぜひ脚をお運びください(招待券も若干あります。ご連絡ください)。お待ちしています!

【演奏会・ご案内】「胆江合唱祭」10月12日(日)奥州市

 毎年この時期に開催されている合唱祭のお知らせです。(昨年はこちら一昨年はこちら。)

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第20回 奥州市民芸術文化祭 第32回胆江合唱祭
日時:10月12日(日) 13:00開演
場所:前沢ふれあいセンター
入場料:無料
主催:奥州市・奥州市芸術文化協会
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 胆江地区というのは今の奥州市と金ケ崎町をさしますが,この地域の合唱団が集まって年に1回合同の発表会を行っています。今年は第32回,ということは32年前から続く行事ということです。我が友人のM氏が立ち上げに関ったと聞いています。今年は全部で16団体が出演し,合同演奏を含めた17のステージが楽しめます!

 出演順は次の通りです。
①今年初参加の「Zホール児童合唱団」。先日の民謡コンサートでご一緒しましたね。②「コーラス コスモス」(水沢),③「椿の会」(水沢),④「江刺ユネスコ・コーラス」(江刺),⑤「エコーレインボー」(前沢),⑥「コール ミンツァーノ」(水沢),⑦「コーラス・スコーンズ」(江刺),⑧「コーラス白ゆり」(金ケ崎),(休憩)⑨「カ・オ・ナ・サークル」(金ケ崎),⑩「えさし唱歌と童謡の会」(江刺),(11)「やまなみ合唱団」(金ケ崎),(12)「混声合唱団アミューズ」(江刺),(13)「メンネルコール」(水沢),(14)「アンサンブル・コンフォーコ」(水沢),(15)「のだめフェリーチェ」(胆沢),(16)「合唱音楽研究会奥州」(水沢),(17)「合同演奏」

 私は3団体の指揮をします。合唱団の方々と一緒に音楽を丁寧にお届けしようと思っています。
(14)「アンサンブル・コンフォーコ」…《歌いながら行こう》《祈ってもいいだろうか》
(16)「合唱音楽研究会奥州」…《Look at the world》《For the beauty of the earth》《ぜんぶ》
(17)「合同演奏」…《大地讃頌》

 会場の前沢ふれあいセンターはJR前沢駅のすぐ近くですので,列車でふらりと足を伸ばすのも良いかもしれません。皆様のご来場をお待ちしています!m(._.)m


【宮古木曜会合唱団】こちらも本番近し

 10月5日(日)の午後,宮古市の磯鶏幼稚園のホールで宮古木曜会合唱団の強化練習を行いました。開始時の参加者はS4, A4, T1, B1といつも通りでしたが,終わり頃にはS5, A4, T4, B2と男性陣が充実しました。盛岡から定連のNさん,そしてそのお友達のOHご夫婦は3月の定期演奏会に参加してくださることとなり今回初めて練習にご参加くださいました。

 今回の練習は10月19日(日)宮古市民文化会館・大ホールで行われる「第73回みやこ市民文化祭参加 第44回合唱・器楽演奏会」に向けて最後の練習の機会でしたので,そこで発表する楽曲を順に練習しました。

 まず千葉了道先生編曲の《岩手県民の歌》です。1番はピアノ伴奏と共にユニゾン,2番はア・カペラで混声四部合唱,3番はピアノ伴奏つき混声四部合唱,と今年3月の第42回定期演奏会のオープニングで演奏したのと同じパターンで演奏します。歌い慣れてくると音の取り方が甘くなり響きが下がり気味になる点の改善に取り組みました。次はメンデルスゾーン作曲の《緑の森》を1番として諸園涼子さんの訳詞の1番,2番としてドイツ語詩の1番で歌います。まず日本語の歌詞で言葉のニュアンスとその時の気持ちの表現にチャレンジしました。メンデルスゾーンの音楽が気持ちを表現してくれているのですね。先週木曜日の通常練習でとりあげて練習していたようでドイツ語の発音に馴染んでいましたから,続けてドイツ語でも同じことにチャレンジしました。ただ発音するのではなくより明確なイメージを伴って歌うと,よりよく伝わって来ました。続けて《糸》です。とても立派に歌っていたので「歌詞から迷いや戸惑いを感じませんか?」と歌のモードを確かめながら歌いました。最後は《風になりたい》です。16ビートを常に感じながら歌うことを意識してもらいました。

 おしまい1時間のところで,当日ピアノ伴奏をお願いしたS君に来てもらってピアノと合わせて歌いました。ピアノ伴奏から音楽的な発信がたくさんあるので,ピアノ伴奏だけを何度か聞いてもらってから歌ってみたりもしました。ピアノの音と歌が馴染むには時間が必要ですね。

 盛岡から初参加のご夫婦は「楽しい練習でした。」と感想を述べられました。様々な合唱団を経験されている方の感想なので,とても嬉しく思いました。

 「合唱・器楽演奏会」当日は宮古木曜会合唱団のステージだけでなく,オープニングでは参加者全体での《宮古市民歌》の合同演奏,フィナーレでも合同演奏で《まっかな秋》《てのひらを太陽に》を指揮します。10月19日(日),宮古市でお待ちしています!

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 12月7日(日),宮古市民文化会館・大ホールで「第78回岩手芸術祭 合唱祭」が行われ,初めて参加しました。  12:30開演で16:20頃までの4時間近く,各団体による16のステージと出演者による合同合唱2ステージ,18の発表がありました。盛岡市7,矢巾町1,滝沢市1,一関市1...

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