10月30日(木),盛岡某高音楽部の指導を途中で切り上げて宮古に向い,宮古木曜会合唱団の通常練習をやってきました。宮古市在住で指導してくれているSS君から「急遽仕事で行かれないのでお願いしたい。できれば《島よ》のp46以降をレッスンして欲しい。」と2日ほど前に連絡がありました。楽譜を持っていなかったのでとりあえず事務局に当該ページを写真で送ってもらって勉強して準備しました。
以前から「組曲に取り組んでみたい」という声があった合唱団でしたが,私にはなかなかそのチャンスがきませんでした…というか,組曲を表現し切るのは難しいと思っていたので踏み切れずにいました。しかしSS君が一昨年(第41回定期演奏会で)は《蔵王》,そして今年は《島よ》と組曲を取り上げてくれて,団員の皆さんの願いを叶えてくれました。
今回練習した《島よ》の46ページからは第5楽章に当たる部分でした。例によってピアノ伴奏なしの練習ですから,団員の皆さんは大変だったことと思います。難しいリズムと音程とハーモニーのために口先だけで音を出している状態から身体を使った響きのある音へと,部分に区切り,繰り返し,パートをバラし,叱咤激励しながら切り替えさせました。音質が伴わないと「島」をめぐるモノローグになりませんから。
しかし,部分部分が改善しキマっていくと,テキストのモノローグが音になって出てくる感じがしてきました。なかなか良い感じです。組曲のおもしろさがちょっと見えてきました。
今は2回り目とのことでした。ここまで歌えるようになるための音とりが大変だったことと思います。でも音がとれてしまえば,作品の良さを感じて表現する力は十分にあると思いました。3月29日(日)の本番(第43回定期演奏会)まであと5ヶ月。表現を吟味して歌い込み良い演奏ができるように取組んでいきたいと思います。









