2025年3月30日日曜日

【合唱研第41回:活動報告】《Sanctus》終了!

  3月29日(日)の午前中,奥州市の水沢南地区センターの音楽室で41回目となる合唱音楽研究会奥州の活動に取り組みました。当初は午後にZホールSP合唱団の練習を予定していた関係で午前中に設定したのでした。予想外に寒い朝でしたね。ごめんなさい。

 盛岡市民文化ホールの大ホールで行った「モツレク全曲演奏会」や,Zホールの中ホールで行った「第1回研究発表会」からほぼ1年になりました。ということは今取り組んでいるパレストリーナとラターを1年間やっていることになります。私たちにとっては克服すべき課題が多いということなのですね。でも少しずつですが課題を克服しながら前に進んではいると思うのです。

 この日は初めに《ぜんぶ》を歌いました。久しぶりのせいか「音符歌い」になっているので「それは悪い癖ですよ。」と「一筆書きの息遣い」を思い出させました。やればできるけれど自分で気づいてやることができないというのは,そのことの良さがまだ身体に染みていないからだと思いました。続いてラターの2曲でした。こちらはゆっくりと数回歌い直して思い出したらすんなりと良くなりました。

 懸案は無伴奏ポリフォニー宗教曲です。まず《Benedictus》の後半のホモフォニックな「Osanna」で響きを思い出そうとしたのですが,すっかり忘れていた様子。そこで階名唱に戻って音を確かめてから歌詞唱へと進みました。そしてこの日の「メイン・イベント」である《Sanctus》。これも以前1〜2回は通しているのですがすっかり忘れている様子。そこで階名唱→歌詞唱と取り組んでなんとか通して歌えるようになりました。

 音楽が変化したアドバイスは2つありました。①声のリソースは限られているので「音程」を優先しましょう,②一つ一つの音を丁寧に発して他パートとの響きを聞いて味わいながら進みましょう,というこでした。

 階名唱での音高の確かめにかける時間が短くなってきています。これはこれまでの取組の成果です。一方音下がりは相変わらずです。私たちの大きな課題です。次回からは《Agnus Dei I, II》を使いながら取組み克服していきましょう。次回は4月12日(土)の9:30〜12:00龍昇殿です。蓑虫山人設計したといわれる水沢公園の桜が盛りの頃と思います。楽しみにご参加ください。

【ZホールSP合唱団・08】一喜一憂している場合ではないのだけれど

 


 3月29日(土)の午後,ZホールSP合唱団の練習を行いました。いつもは「土&日」の2日連続のパターンなのですが,今回はこの土曜日1日だけにしました。というのも,スタート以来ほぼ毎週の土日に練習があったし,音もだいぶ取れて歌えるようになってきた(と思った)からでした。しかし…

 しかし,期待しすぎていました…。今回はいろいろな条件が重なっていたのだと思います。①久しぶりの混声での練習だったこと,②会場がリハーサル室だったこと,③宮古木曜会合唱団の本番のあとだったこと,④自分の体調がイマイチだったこと,などです。

 まず,久しぶりの混声ということで人数が多く,かつ声部の数も多くなったので,ごちゃごちゃ度が増した感じがしたのでした。また前回の男女別の練習はZホール2階にあるよく響く会議室を使ったのですが,今回は天井が低く60名近い参加者でほぼいっぱいなってしまうことに加えて響きもデッドなリハーサル室だったのです。歌のアラがよく聞こえてきました。さらに自分のモードも違っていて,3月20日(木),22日(土),23日(日)と本番に向けて宮古でやってきたために耳が本番モードになっていたせいで,期待する音楽がなかなか出てこないのです。そして朝まで風邪引きで具合が悪かったまま皆さんの前に立ったことで,「どうやったらよりよくできる?」という発想や意欲がなかなか湧いてこなかったのです。

 いろいろチャレンジしたつもりですが,目に見える(耳に聞こえる?)成果があまりなかったように思います。でも一喜一憂している場合ではありません。次回の4月5日(土)・6日(日)はいよいよ及川貢先生のレッスンです。その時その時に音楽に真摯に向き合い取り組むことで,これまでの練習で良くなったところをなんとか発揮して,少しでも良い音楽を提供し,今後に明るい見通しを持ってもらえるよう共に頑張りましょう。

2025年3月26日水曜日

【宮古木曜会合唱団】本番終了・音楽で伝わる世界


  3月23日(日)15:00からイーストピアみやこの多目的ホールにて宮古木曜会合唱団の第42回定期演奏会を行いました(第41回定期演奏会は宮古市民文化会館大ホールでした)。いつも使っている市民文化会館が使えなかったのであまり使ったことのないホールでの演奏会となりました。ここにも書きましたが,2020年12月に「クリスマス・ロマンチックコンサート」なる演奏会に出させていただいた際の会場です。響きはデッドで歌いにくい感じ,ピアノは小型で移動しやすい電子ピアノ,ステージは仮設式で少々狭いので設置しませんでした。客席は150席ほどですがほぼ満席でした!

 会場が響かず(残響がとても少ない)お客様との距離が近いこともあり,アラがよく聞こえる演奏だったように思います。磯鶏幼稚園のホールの響きの良さについては時折触れてきましたが,そこで表現されていたような良い音楽を引き出すことは十分にはできなかったように思います。また,(こちらはさらに大きな反省点ですが)指揮を見ないで歌う人が多いので,音楽の手綱を締めることができないことが多々ありました(特に前半)。これについては休憩時間に「合唱の基本を再確認しますねー。指揮を見られないところは声を出さない!」と各パートに声をかけたので,その後の第3部はだいぶよくなったように思いました。

 新鮮に感じたことがありました。それは,聴き手の方々が演奏を聴いて涙を流していらっしゃったことです。10年ほど前宮古の小学校の合唱委員会を引き連れて一般の演奏会に何度か出た時も,また過去の宮古木曜会合唱団の演奏会でもそうでしたから,そういうことって普通のことと思っていたのですが,「そういえば自分が聴きに行った演奏会でそういうことがあっただろうか?」と思ったのです。盛岡市でも奥州市でも。「すごいなぁ」とか「立派な合唱」と思うような演奏はなくないのですが,お客さんが涙を流して聴いている場面を見たことはないようい思います。

 「感動させよう」「泣かせよう」などそんな(小学生のような)発想は全くないし,そもそも「感動」は「させられる」ものではなくて各自の内側に「生じる」ものでしょう。ですから結果として聴き手の心が動いたのだと思います。表現する側はただただ作品に向き合って「より良い音楽」として再生産する作業に取り組むだけです。その作品が「生きた」ときに,その作品から何かが伝わったという結果なのだと思うのです。

 象徴的な感想がありました。「岩手県民の歌,いい曲だね。」とはY先生の言葉,「モーツァルトの《雀のミサ》っていい曲ですね。」とはO先生の言。演奏を褒められるだけでなく作品の良さが伝わったというのは,とても嬉しい評価だと思っています。作品が作曲者のイメージした響きに近かったということだと思うからです。

 次のシーズンもご一緒させていただくことになりました。ひとつきに日曜日1回,木曜日1回の計2回程度お伺いして一緒に音楽に取り組むことができます。皆さんが音楽に真摯に取り組む合唱団なので,私もたくさんチャレンジし学ばせていただいています。次回の第43回定期演奏会は2026(R08)年3月29日(日)宮古市民文化会館の予定です。ぜひ聴きにいらしてください!

2025年3月19日水曜日

【MBKV】学び・刺激の多いレッスン

  3月18日(火)の夜,盛岡市の舘坂橋教会で盛岡・バッハ・カンタータ・フェラインの通常練習がありました。先週に続いて指揮者の佐々木正利先生は都合でお休みになられ,今回もコンサートマスターの小原一穂さんのレッスンでした。

 座学だけでなくご自身の実践を通して,音楽や声楽の本質的なことをベースにたくさんご指導くださいます。いつもたくさんのことを学ばせてもらえます。今回認識を新たにしたのは次の点でした。

【声楽家の口は喉にある】
 意識としては,声帯のすぐ上で歌っている感じでした。その先はまるで響かせるための筒の役目だけです。金管楽器ならぐるぐる巻になっているあの筒の部分。ですからそこは「楽器の形を変えない!」。そういえばかつて一関の某先生も同じようにおっしゃっていたことを思い出しました。こういうことだったのですね。

【音域、母音で喉の形を変えない】
 これも,前述の意識からくることです。咽頭部で音が出るのでその先は変えない。口腔部あたりで響きを作ろうとするから声が硬くなる(…でもそのとき「いい声が出ている」「響かせている」と自分では思ってしまっているんですよね。これがやっかいです)。

【母音は喉でつくる】
 これも,「楽器の形を変えない!」ことと同じです。口腔の形や舌の位置で母音が変わる(変える)を考えていましたが,それは会話発声でのこと。より豊かな響きを保つためには「楽器の形を変えない」ことが大事で,そのためにより奥の咽頭部で母音を変える感覚で歌うと響きやすいし歌いやすいように感じました。

 前回のレッスンでは【遠吠えが旋律のベース】ということを,コラールやその他の楽曲を使って具体的に(そして徹底的に)ご指導くださいました。貴重な時間だったと思います。昨夏に個人レッスンに行ったきりでしたので,近々またきちんと学んできて自分のものにしたいと改めて思いました。

2025年3月16日日曜日

【演奏会・聴いてきました】ささらホールと江刺の合唱団と菊池葉子&菅野まちさん

 


 3月15日(日)の午前中,奥州市のささらホールに「咲かせ続けよう 芸術文化の花」という催し物を見に行ってきました。これは50年ほど続いた江刺のささらホールがこの3月いっぱいで老朽化のため閉館になるにあたって,江刺芸術文化協会が「ありがとう ささらホール! イベントリレー参加事業」として開催したものです。前日の合唱音楽研究会奥州の場での告知で知りました。

 前日にもたくさんの団体が「ささらホールラストステージvol.1」として出演していたようで,江刺第一中学校特設合唱団の名前もチラシにあります(胆江日日新聞にも記事が載っていたような…)。

 この日急遽行くことにした理由は,江刺の合唱団3つの発表があること,そしてメゾソプラノ歌手(!)の菊池葉子さんがフルートの菅野まちさんと出演されること,そして私自身も「胆江合唱祭」などでささらホールに何度かお世話になったから,でした。江刺の合唱団には合唱音楽研究会奥州にご参加の方も数名いらっしゃいますし,菊池葉子さんは後輩でもあり胆江地区での音楽仲間でもあります。菅野まちさんはご両親とお知り合いなのです。

 開幕に際して主催者のご挨拶があり,それがまた思いのこもった言葉,ささらホールへの感謝と未来にむけた言葉で語られ,心に響きました。

 最初に登場した合唱団3つは「江刺ユネスコ・コーラス」「コーラス・スコーンズ」「混声合唱団アミューズ」でした。「江刺ユネスコ・コーラス」は楽しんで活動している様子が伝わってきました。「コーラス・スコーンズ」はささらホールへの思いを歌詞にして(替え歌にして)表現してくれました。「混声合唱団アミューズ」は宮澤賢治の詩に指揮の高野先生ご自身が作曲あるいは編曲された曲(《風の又三郎のうた》《剣の舞》)も聴かせてくれました。楽曲はもちろんほぼ暗譜で表現する合唱団,素晴らしいと思いました。貴重な演奏を聴かせていただきました。

 続いて「菊池葉子&菅野まち オンステージ」でした。先日も「季節の小さなコンサート」を聞いたのですが,菊池葉子さんの歌はますます安定感を増したように感じました(母音が日本語寄りになった感じもしましたが…)。菅野まちさんのフルートは華麗でした。上手です。加えて,ピアノの中村孝子さんが歌や楽器に音楽的にぴったりと寄り添うとても素敵な伴奏をしていらっしゃいました!菊池葉子さんも菅野まちさんもささらホールには子どもの頃からお世話になっているとのお話をしながらの演奏でした。13:00からのZホールSP合唱団の練習があったため途中で失礼したのですが,短いながらとても素敵なステージでした。

 演奏の背後にある「思い」はとても大切なものです。それを共有できると,演奏からより多くのものを感じ取れるし共感できます。今回のステージは江刺の方々の思いがいっぱいに詰まった催し物になったと思います。ありがとうございました。

【ZホールSP合唱団・07】課題は山積,ともに頑張りましょう!

  3月15日(土)と16日(日)に,ZホールSP合唱団の男女別練習を行いました。

 3月15日(土),午前中に合唱音楽研究会奥州の活動で「音下がり」問題に取り組んだあとの午後,Zホール2階の会議室で女声だけの練習を行いました。前回の女声練習は合唱に慣れているアンサンブル・コンフオーコの方々がそちらの練習のため欠席でしたが,今回はそれらの方々もご参加くださいました。しかし全体としては少なめ(特にメゾとアルト)でした。

 女声合唱のメドレーの復習,そして混声合唱曲のおさらいをしました。もう音取りではなく音楽作り(もちろん音取りしながらも音楽作りは進めてきてはいるのですが)に入っています。しかし,基礎的なことでつまづきました。次のようなことでした。
①パートの音が揃わない…各自で音高感覚にずれがあり,パートの音高に幅があります。
②音域による強弱の差が大きい…高い音は強く大きく,低い音は聞こえない,そのまま歌っている。
③声は出ているけれど音楽のイメージがない…歌詞で歌っていることを伝えるような音が出てこない。

 「この曲でやっていることは,この曲だけでなく他の曲にも,あるいは他で歌うときにも当てはまることを練習していますからね。」と強調してはみたものの,言って伝えたからできるようになる(転移する)わけでないことはわかっています。でも自力解決のための時間がないのですよ…。どれが近道,どれが最良の方法なのか迷う日々です。

 この日はいろいろな方のつながりがわかった日でした。宮古(木曜会合唱団)の方と盛岡(北声会)の方,地区の高校の音楽の先生と及川貢先生,ピアノ伴奏者と地域の中学校の音楽の先生,などなど地域にはいろいろな人のつながりがあり,それがとても大切で重要だということをあらためて感じました。


 3月16日(日)の午後は,男声だけの練習日でした。冷たい雨のせいか,確定申告締切日の前日だからか参加者は少なく,テノール1が3,テノール2が2,バリトンが2,バスが1と10人に届かない人数(半分以下)でした(一方,見学したいという方がお一人いらしていたようです。入ってくれると嬉しいのですが)。


 前回同様,声作り(のための姿勢づくり)から取組ました。姿勢づくりの「脱力」から始めたのですが,意外なことに上体の力を抜けない方が数名いらっしゃったのです。長く合唱をしていると上半身を脱力できることはあたりまえだと思ってしまっていたのですが…。社会に適応するため長年ストレスがかかり身体を硬らせているのかもしれません。十分に解して差し上げたいところなのですが,ここでもまたレディネスの差異が大きく,中途半端に終わってしまいました。昨年の「福井敬ふるさとコンサートvol.3」のときにやったように,任意参加の学習会でもやったらいいのか知らん??ご意見ください。(右は昨年の資料)

 男声合唱の《マンマ》を一通り復習してから,混声合唱の曲の復習をもう一人の指導者の佐藤智恵子先生にお願いして,私は個人レッスンを行いました。とても意欲的にご参加しているのですが,チャレンジにより大きな壁にぶつかっていらっしゃる方と一緒に,課題解決に取組ました。1時間ほど取り組んだ結果,ある程度方向が見えてきた感じでした。今後もできれば続けたいとのことでしたので,また時間をとって一緒に取り組んでみようと思っています。

2025年3月15日土曜日

【合唱研第40回:活動報告】音下がり対策

  3月15日(土)の午前中,水沢教会で第40回になる活動を行いました。バス3名,テノール4名,アルトとソプラノはそれぞれ12〜3人でしたので三十名強の参加でした。前回水沢南地区センターの音楽室での活動では,「音下がり」という大問題に直面したので,今日はなんとか解決策を見出したいと思いながら会場に向かいました。

 はじめの発声の時間には,体の使い方についての質問がありました。腹部を絞った後ゆるめることについてでした。皆でチェックし合いながら,呼気動作後の筋肉の緩み具合について考えました。

 楽曲の練習に入る前に,ハンドサインを体験してみました。コダーイ・システムで使っているものです。これによって,音高想起の精度を上げることに取組みました。予想通り,音程が清潔でなく「ピシッ」とその高さにはまる感じがあまりなかったので,よくない音程の部分を何度の検討してやり直しながら音程感覚を鍛えました。

 ア・カペラのパレストリーナは《Agnus Dei》に取組みました。順番では《Sanctus》だったのですが,《Agnus Dei》のほうが順次進行が多かったので,音高を想起しやすいのではないかと考えたのです。アルト,バスと全員でおさらい(移動ド唱法)し,完全4度の上がりや下がりが不安定だという弱点がみつかりましたが,音の下りはだいぶなくなりました。

 その後テノールをおさらいしたのですが,これが下がりまくり!ということは,高音域で音高調節機構をうまく操作できないという新たな課題ということです。発声法の問題ですね(「音程優先」で歌うことへの価値づけの問題もありますが…)。今回は歌詞唱までは進みませんでした。

 後半はラターの《Look at the world》を歌いました。リフレインされる「Prase to thee oh Lord…」の部分を取り上げ,「音下り対策」を施しました。少しずつ下がり幅は少なくなったのですが,解消とまではなかなかいきません。他の歌いづらいところの歌い慣れ練習などをし,最後に通して歌ったところ,ア・カペラになる「Prase to thee oh Load…」の部分がほとんど下がりませんでした!本日の成果が現れて嬉しく思いました。

 最後に《For the beauty of the earth》の最後,拍子が変わるところをゆっくり繰り返し,表紙の変化に慣れることをやりました。

 「音下がり」解決に向けて,次回は発声法の工夫にも取り組んでみたいと思っています。次回は3月30日(日)これも9:30〜12:00(水沢南地区センター)です。よりよい音楽目指して,またいろいろなことに挑戦しましょう。

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