2023年9月9日土曜日

岩崎姉妹SP合唱団03:ハーモニーが聴こえてきました

  9月9日(土)の午前中,強雨の中スクーターでZホールに向かい,SP合唱団の3回目の練習をしてきました。場所は大ホールのステージで,男声を中に女声を左右に置くようにしてみました。参加者はおおよそ50名,半分強でした。2回目にあたる前回は,パート練習を行ってなんとか4部合唱になったといった感じでした。あれから1週間,どう変わっていたでしょうか…

 「体を筒にする」は今日も最初に意識づけました。そして《翼をください》と《埴生の宿》の2曲を聞かせてもらいました。音取り音源をLINEで配ってもらっているので,それを利用して練習して来た方が多かったようで,先週より(パワーは弱けれど)途切れずに歌えていたように思いました。

 「《埴生の宿》のほうが難しい」という声が多かったので,こちらから取り組みました。結果,約1時間半かかりました。しかし,発声がよくなったためか,あるいは移動ドによる機能和声の説明や階名唱をしたためか,ハーモニー,和音が聞こえて来るようになりました。一方,「音程」というものを聞き取ったり「音高を合わせ」たりすることが難しい方もありました。合唱活動などを通して歌唱経験を積んでいるわけではない方にとっては,これらのことは小学生と同じような状態なのだと気づくことができました。旋律では歌えるけれど,音を取り出して声帯で音高を真似ることの難しさ。

 また,各パートの課題も見えました。途中のポリフォニックな部分で顕著になりました。この点については,現状を指摘して,方向を示し,方法のヒントを与えると,練習しながら解決されました。皆さん,飲み込みが早い!

 後半に扱った《翼をください》は声もよく出ていました。ですから,表現したい中身を検討しながら目指す音楽像(?)を作り,表現を目指す練習となりました。

 今回の催しは「市民の皆さんが楽しめるように」が目標です。合唱活動を通して合唱音楽に親しんでもらい,合唱人口さらには音楽愛好人口を増やすのが私のねらいでもあります。そこで練習の最後の連絡の際に,第30回胆江合唱祭の宣伝をしました。何人かが興味を示してくださったので,LINEでチラシを配信することとしました。聴きに来てくださりいずれかの合唱団に参加するようになると嬉しいと思っています。

 2時間近い練習,結構体力を使っていたようで,帰りの列車では爆睡していました。次回は9月30日まで3種間ほど間が開くのですが,その間に練習を増やしてほしいという声もあり,急遽9月23日(土)の午前中(9:30-11:30)に希望者だけの臨時練習を設定しました(もちろん私は行きます)。少しでも練習を重ねてより良い音楽を目指したい,という気持ちの現れと感じ嬉しく思いました。

2023年9月7日木曜日

コンフオーコ03:積み重ね

  9月6日(水)の夜には,奥州市水沢の吉小路にあるアスピアで,アンサンブル・コンフオーコの練習がありました。この日は午後から雨で,一関市東山町までスクーターでびしょ濡れになって出張して来たあとの時間でした。

 1週間前の練習では,ポップスは難しいけど音楽の形が少しずつ見えて来た気がしていました。しかし正直言って,1週間の間が開くとほぼ一からやり直すことになるだろうな,と思って始めたら…なんと!とてもしなやかでよく響き合う合唱が聴こえて来ました。思わず「この1週間のどこかで自主的に練習したのですか?」と聴いてしまいました。定着がいいのです。学びが積み重ねられています。

 基本がレベルアップしていましたから,この日は細部を妥協しないできっちりやっていきました。そのように取り組むことによって,この曲のその部分に限らず全般的に,声楽的な力量音楽のセンスなど様々なことが高まっていくからです。業界用語で言うところの「資質・能力」ですね。


 雨でびしょ濡れになって帰宅(盛岡はもっと激しく降っていた)しましたが,よい気分で帰宅できました。次回は2週間後,4回目となります。10月15日の胆江合唱祭の本番まであと2回,楽しみながらよい音楽を提供できるように取り組みます。

 そうそう,本番当日のタイムテーブル案をいただきました。合唱15団体のうち,アンサンブル・コンフオーコの会員が関係している団体が5団体,そして合唱音楽研究会が関係している団体はなんと11団体なのだそうです!嬉しいことですが,同時に胆江地区の音楽への責任も改めて感じました。がんばらせていただきます!

MBKV:新曲の音出し

  9月5日(火),火曜日は盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(以下,MBKV)の通常練習日です。盛岡市の舘坂橋教会でやっています。

 この日は指揮者のSM先生,第1コンサートマスターのOKさん,第3コンサートミストレスのOAともお忙しくて練習に来られず,私が指導を担当しました。楽曲は,前日に急遽「11月3&5日の「Winschermann先生追悼演奏会のアンコール」とアナウンスメントがあった,J. S. Bch 作曲「ゴルトベルク変奏曲」の《第30変奏 Quodlibet》です。「ゴルトベルク変奏曲って鍵盤曲じゃないの?」と思われるのが一般的かと思いますが,なんとH. Winschermann先生が室内管弦楽版に編曲したものがあり,その第30変奏は4声の合唱が主役(他にBlaeserとStreicherとCembaloが合唱パートをなぞります)なのです。

 実はこの「室内管弦楽版」は,2007年11月に水戸室内管弦楽団第70回定期演奏会で編曲者H. Winschermann先生の指揮で演奏されており,そのステージに私たちMBKVから幾人かが立って参加していた曲なのです。昨夜あわてて楽譜を探し出し,40枚ほど増刷して練習場に持ち込みました。2つの民謡の旋律がゴルトベルク変奏曲のアリアの和声進行に見事にハマりながらポリフォニックに展開していくつくりです。

 かつてのステージに立った人は2,3人で,あとはみな初めての方でしたが,身体を楽器にして出た音で音楽を作ることをしながら「音取り」をし,その後に歌詞を確かめて歌詞で歌うところまで一応できました。「バッハ家の集いで皆が楽しそうに歌い合っているそんな曲…」と言ったのはWinschermann先生だったと思いますが,そんな温かみのある愉しげな音楽にできれば,MBKVとWinschermann先生との思い出が蘇るのではないでしょうか。演奏会まであと2ヶ月,集中して取り組みたいと思います。ぜひ聴きにいらしてください。

2023年9月4日月曜日

宮古10:「月2回」の効用

  9月3日(日)の午後,宮古のうみまちひろば2階での宮古木曜会合唱団の強化練習に行ってきました。場所は会議室なのでピアノはありませんが,石造りの教会のようによく響く場所なので,合唱練習にはもってこいです。

 前回にあたる8月31日(木)夜の練習では思うように変わってもらうことができませんでしが,今回はいい感じで音楽が深まっていきました。

 まず,発声ですが,ここのところ各所で試している方法(息の流れに声帯振動を加える感じ)をすんなりと試して真似てくれました。その息のまま初めに《前へ》を合唱してみると,とてもよくハモリ溶け合いました。続いてポップスの《ハナミズキ》もいい感じでした。

 定期演奏会(これは第41回として2024年3月17日(日)に予定しています)の第2部で演奏する4つの宗教曲(パレストリーナ作曲《Heu mihi Domine》,バッハ作曲F-Durのミサ・ブレビスより《Kyrie》,モーツァルト作曲《Laudate Domine》,グリーグ作曲《Ave maris stella》)も同様に,柔らかい息をもとにした響きが溶け合い,いい感じになりました。

 木曜日に練習し,3日後の日曜日にまた練習するというのは,とても効果的と感じました。体も心も活性状態が続いているというか,音楽モードの維持というか。実は私が宮古にいた頃は毎週木曜日にお稽古していたのですが,宮古を離れてから1ヶ月に1回のおけいことなり,それでは声も耳も鈍ってしまうので「月2回」にしてもらった経緯があります。今回はその成果が現れたと感じました。次は9月21日(木)の夜です。2週間と半分ほどの日を挟むのですが,今回のように体と心が活性化音楽モードに短時間で入れるといいなと思っています。みなさん,よろしくね。

2023年9月2日土曜日

岩崎姉妹SP合唱団02:四部合唱できた!

  9月2日(土)14:00〜16:00,奥州市文化会館Zホール先週に続いて2回目,この日は中ホールを中心に行いました。女声は多く,男声はテノールが十数人,バスは6人中6人の参加でした。

 演奏曲は《翼をください》と《埴生の宿》。本番では歌うことのできない主旋律を使って発声練習をしました。元の調が,《翼をください》がGes-Dur,《埴生の宿》がB-Durととても低いので,少しずつ調を上げていきながら,歌詞唱から母音唱へと移っていきました。ポイントは,「体は管楽器。どの音域でも管をまっすぐにそして広く保つことで豊かな響きになる。」という点でした。伴奏の先生方にはご苦労をおかけしましたが…。

 前回は初めてだったので《翼をください》の前半の音とりを全体でやり,その難しさを体験して終わった感じでした。しかし,この1週間の間に伴奏の先生が各パートの音取り音源を作成してくださり,それを事務局がLINEで共有できる様にしてくれたので,半分以上の方が予習してきてくださっていたようでした。

 今回,前半はパート練種で,自分のパートの音をしっかり覚えるようにしました。ソプラノとアルトは合唱経験者が多いので伴奏の先生お一人にお願いして進めてもらいました。もう一人の伴奏の先生にはテノールについていただきました。そこでは地元のリーダーの方が自主的にリードしてくださっていました。ありがたいことです。バスは私が担当し,ピアノと音源CDを使いながら進めました。

 最後の30分間くらいで,4パートを合わせてみました。主旋律のない混声四部合唱!なかなか不思議な響きでしたが,なんとか止まることなく歌い切ることができました。皆さん,とても意欲的です!

 次回(第3回)は来週の土曜日(9月9日)の午前中です。今日,おおよその旋律がわかったようなので,それを復習しつつ音楽作りをする予定です。その後は3週間も間が空いて,9月下旬からはあと2回しか練習がありません。ですから,「忘れないように個人練習に取り組んでほしい」とお伝えしました。

 本格的な四部合唱は初めてという方にとっては,副旋律は難しく,しかも1オクターブ低く歌っている方の声も聞こえました。でも,先週よりは見通しがきくようになったらしく,楽しそうに音楽活動・演奏活動に参加してくださっていたので良しとしましょう!来週はさらに素敵な音楽にできるように,がんばります。

宮古09:伝えることの難しさ

  8月31日(木)の夜,宮古木曜会合唱団のレッスンに行ってきました。記録をたどると,5月14(日), 18(木),6月11(日), 15(木),7月6(木), 23(日),8月3(木), 10(木)とこれまで8回取り組んできて,これまでは音楽を掴むのが難しい第2部の宗教曲を中心にしてきました。

 今回は9回目です。10月22日(日)に宮越音楽団体連絡橋議会の主催で宮古市民文化会館で行われる合唱・合奏器楽演奏会の際に演奏する曲を《ハナミズキ》と《前へ》と決定してから始めての練習となりました。本番が見えると気合の入り方が違うものですね。

 勤務を終えてから奥州市を自動車で出発するので,(遠野の立丸峠を通って)練習会場の宮古市山口の公民館に着くのは19:00を少し過ぎます。この日は宮古高校のS先生が発声練習を進めていてくれました。

 《ハナミズキ》はポップス系なので,発声が課題の宮古木曜会には前日のアンサンブル・コンフオーコと同じようなアプローチで,(声でなく)音づくり+(音符でなく)息の流れを重点にまとめようと思って始めました。しかし…体が硬くて拓かれていません。これを解きほぐすのに想定以上に時間がかかってしまいました。

 《ハナミズキ》などのポップスは,耳慣れて歌い慣れている楽曲なので,各パートの音も覚えやすい(ハーモニーを想定しやすい)し節回しも小慣れた感じです。でもその「固定観念」が邪魔をします。そこから抜け出す(引き摺り出す)のが難しいのです。自分たちが演奏することの意味・意義を感じるなら,人真似だったり流して歌ったりすることはできません。
 《前へ》もポップな感じが強い作りで,気分に任せてフレーズを歌ったりハーモニーを作ったりしがちです(YouTubeにはそういうのがたくさんあります)。でも気持ち・メッセージをきちんと伝えるには,気分任せでは無理です。身体から音楽が出てこないといけません。
 結局,ユニゾンや声楽的な難しさの少ない《聞こえる》の出だしの部分などをつかっての音作りから始めざるを得ず,気づいたら20:40を過ぎていました。力不足を痛感して帰路につきました。

 自分の頭や身体にある音楽を伝えることは本当に難しいことです。逆に,前日のようにあるいは小学生とやるときのように,相手がスッと変わってくれることって当たり前のことではないのだと再認識させられた練習でした。土曜日もポップス(岩崎姉妹SP合唱団),そして公募の皆さんです。どうやったらより良い音楽に近づき皆さんと共に楽しめるか,格闘してきます!


 ちなみにこの日は10月20日の合唱・器楽演奏会の合同演奏のスコア(編曲は金沢正明先生)をいただきました。《紅葉・浜辺の歌(メドレー)》と《ふるさと》です。編成は混声三部合唱と弦楽4パートとピアノ。今年は琴と大正琴は入らない(歌で参加)とのことでした。コロナ前のように,宮古の音楽活動に関わる皆さんに加え,会場の皆さんもご一緒に音楽できることが楽しみです。

コンフオーコ02:ポップスの「解釈」

  8月30日(水),仕事を終えて夜にアンサンブル・コンフオーコの今シーズン2回目のレッスンに行ってきました(1回目の様子はこちら)。ほぼ1ヶ月の間がありましたが,その間3回ほどの練習に丁寧に取り組んでいたからでしょうか,どのパートも自信を持って歌っている様子が見られました。

 この日は,まず溶け合いやすい声,発声法にチャレンジしました。例の木下マティアス義久先生の真似です。団員の皆さんはとても素直で,頭で考えるより先にサッと真似して(声でなく)音を出すので,柔らかく響きのある音が比較的早く得られました。

 まずはそのまま(つまり「音」の状態のまま)主旋律を皆で歌うことを通して,①(音符歌いでなく)「一筆書き」の息,②音域やリズム,特に跳躍音程などで響きが変わらない,という楽器作りをしました。

 そしてそのまま自分のパートを歌って3部合唱へと移りました。その響き合いの素晴らしいこと!

 続いて「母音唱」。その後にやっと(子音もつけての)「歌詞唱」。とても素敵な響きの合唱となりました。団員の皆さんもその音を体験してニコニコしていました。

 さて。私は苦手意識が強いポップス(曲はこちら)。でも歌い込んで楽曲に馴染んでくると楽譜からいろいろなことが見えてくるものです。歌詞の区切りの構造休符の意味,(編曲者によって)割り振られた各パートの音の役割…などなど。なにより,《にじ》で繰り返される(ある意味単調な)三連符を生かす表現の仕方のアイディアが見えたのが本日の収穫でした。

 この合唱団はとても反応がよく,私のアイディアを伝えるとよく理解してくれて,どんどんチャレンジしてくれるので,音楽がどんどん変わっていきます。やっていて楽しいのです。音楽の変化を聞き取って,「今の歌は,前と変わっていたの,わかりますか?」と歌い手に返してやることで団員の皆さん一人ひとりがニコニコして「うんうん」とうなずいています。取り組み方についての「メタ認知」&「自己効力感」,そして音楽そのものについてのより良いイメージの定着!仕事がら,学習者(?)が変わるこういう瞬間が大好きです。

 今日水曜日はアンサンブル・コンフオーコで《にじ》と《いのちの歌》,明日木曜日は宮古木曜会合唱団で《ハナミズキ》(と《前へ》),土曜日は岩崎姉妹SP合唱団で《翼をください》(と《埴生の宿》)と,ポップス音楽が続きます。毛嫌いせずに,丁寧に音楽に取り組んでいこうと思った2回目のレッスンでした。

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