2024年6月13日木曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー5日目:あっと言う間に最終日

  6月10日(月),この日は12時までにホテルをチェックアウトし15時までに集合するだけのスケジュールで,あとは自由な時間でした。そこでまずは大事なお土産ゲット,あとは市内観光と考えました。


 しかし9:30にホテルを出ると,トーマス教会で9:30から Mette が始まっているようだったのでいそいで向かいました。メッテというのは「朝の祈り」とのことです。ちなみに私たちがバッハフェストに最初に招聘されたときのプログラムは今回のような「コンサート」ではなく,この「メッテ」での演奏(2020年6月12日(金)「復活祭オラトリオ」BWV249 )でした。→右図は2020年の当初のプログラムから

○演奏曲目
F. Mendelssohn Bartholdy: Wer nur den lieben Gott lässt walten, MWV A 7
F. Mendelssohn Bartholdy: Christe, du Lamm Gottes, MWV A 5
J. S. Bach: Bisher habt ihr nichts gebeten in meinem Namen, BWV 87
○演奏者他
KÜNSTLER: Pfarrerin Jutta Michael, Schülerinnen und Schüler der Grundschule forum thomanum
オルガン:Thomasorganist Johannes Lang (Orgel)
独唱:Elvira Bill (Alt), Wolfram Lattke (Tenor), Philipp Goldmann (Bass)
合唱:Wasserburger Bach-Chor
オーケストラ:Mendelssohn Kammerorchester Leipzig
指揮:Angelica Heder-Loosli

 牧師の祈りあり,子どもたちの祈りあり,コラールによる賛美ありと,これもまた本来的な賛美に近い形式だったように思います。メンデルスゾーンのモテットは盛岡でも演奏したことがあり,ここのところバッハを聴き続けてきた耳にはだいぶモダンな響きに感じられました。

 その後,お土産を物色しながらライプツィヒ大学のあるアウグスト・プラッツに向かいました。途中の道端にあるモニュメント(写真)は,右手で平手を挙げながら右足は進むのに抵抗し左手は拳を挙げて進んでいこうとするもので,全体主義への抵抗を表しているとのことでした。ナチズムへの強烈な反省が街に刻み込まれていると感じました。

 メンデルスゾーンゆかりのゲヴァントハウスのショップでお土産を買い,その後リングを東に超えてグラッシィ博物館楽器博物館民族学博物館を見ようとしたのですが,残念ながら月曜休みでしたので,バッハがかつて眠っていたという裏手のヨハネス墓地に行き,その後メンデルスゾーンハウスに向かいました。

 メンデルスゾーンハウスはライプツィヒに行くたびに訪れていますが,今回は大きくリニューアルしていました。姉のファニーを作曲家として評価しようという姿勢がよく伝わってきました。ヨーロッパでも男性優位の価値観への反省が進んでいるのですね。その他の展示もわかりやすいように工夫されていると感じました。それからクルト・マズアについても以前は設立に貢献した人といった程度の扱いでしたが,彼の活動の歴史を広いスペースをとって展示していました。月曜デモを始めライプツィヒ市の歴史において重要な人物でその価値を示そうとしているかのようでした。盛岡でロンドン・フィルとの第九演奏会で指揮して頂いた(2001(H13)年)頃にはそこまでの方とは知りませんでした。お恥ずかしい…

 その後15時には,全日空チームとトルコ航空チームの皆がホテル前に集まって,今回指揮する予定だったD. ティムさんへの感謝のメッセージ動画を撮りました。次回こそ共演が実現すればいいなと思っています。(大学によるディムさんのプロフィール紹介の上記リンクには「Morioka Bach Kantaten Verein」も載っていました!!)

 私たち全日空チームはこの後,ライプツィヒ・ハレ空港からフランクフルトに飛び(飛行時間は30分くらいで全体で1時間程度),その後羽田空港へ12時間ほどかけて(R2D2号とは降りるまで気づかず)飛びました。バルカン半島→黒海→カスピ海→中国(詳しくは不明)→黄海→韓国といった,ちょっと心配なコースでしたが,往路より2時間程度早かったようです。


 盛岡だけでなく,仙台,山形,東京,富山と東日本各地からバッハの音楽を愛する仲間たちと「Bachfest Leipzig」という聖地での晴れ舞台に立つことができたことは,本当に有り難いことですし名誉なことでもあります。これからの音楽活動で出会う方々にここで体験したことや学んだことを伝え,共有しながら「音楽生活」をさらに楽しんでいきたいと,あらためて思いました。また,ここに至ることができたのは私たちの師匠の佐々木正利先生による弛まぬお導きのおかげであります。目の前のことを一つひとつ丁寧に取り組んでいくこと,その積み重ねを今後も続けていきたいと思っています。
 長くまとまりのないシリーズ記事にお付き合いくださり,ありがとうございました。コメントでも質問でもどうぞご遠慮なく!お聞きいただければさらにたくさんお伝えできると思いますよ!お待ちしています。

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー4日目:たくさん学びました

  6月9日(日),本番というメインの取り組みを前日終えて,この日丸一日と翌日の午前中はフリータイムでした。旅行社のオプショナルツアーはドレスデンでのシンフォニーとオペラの鑑賞でしたが,せっかくのバッハフェストなのでライプツィヒでバッハに少しでも長く浸ろうと思いました。

 10:00頃にホテルを出て市内に行くと,ニコライ教会で礼拝をやっていたので入ってみました。

○演奏曲目
J. S. Bach: Es ist ein trotzig und verzagt Ding, BWV 176
J. S. Bach: Der Geist hilft unser Schwachheit auf, BWV 226
○演奏家
牧師:Bernhard Stief
独唱:Miriam Feuersinger (soprano), Elvira Bill (alto), Tobias Ay (bass)
オーケストラ:Leipziger Barockorchester
指揮とオルガン:Ingo Bredenbach (organ)

 これは「演奏会」ではなく「礼拝」のひとつです。牧師の説教やら様々なコラールやら会衆賛美(?)などといった礼拝の流れの中にカンタータ(BWV176)が組み込まれていて,バッハが作ったカンタータの本来の役割を改めて感じることができた体験でした。また,ドイツ語の持つ意味の重さというか深さというか…大切さも感じることができました。音楽以前に祈りがあるということです。

 音楽はとてもしっかりしていて,(前述のように)言葉を感じることができました。声は少し張りのある感じで,会場の響きをうまく捉えていると思いました。
 礼拝の最後には私の大好きな「Der Geist hilft unser Schwacheit auf」(BWV226)!二重合唱の作品です。コラパルテで演奏される器楽の旋律と合唱がとてもよく合って,そこに言葉が乗って届いてくる感じでした。私たちにはオーケストラと合わせる機会はあまりありませんが,自分のパートをなぞっている楽器とよく合わせていく(という当たり前の)ことが大きな効果を生むとあらためて思いました。それからこのモテットはライプツィヒ大学のパウリナー教会のための作品だったような…。「あそこの場所で…」といったリアリティを感じることもできました。

 13:00からは「Workshop mit Ton Koopman」に参加してみました。場所はバッハ博物館の「sommersaal」。テーマは「Jesu, meine Freude」(BWV227)とのことでしたから,ネットで日本から事前に申し込んだ後,Carus社の「Bach vocal」からスキャンして別冊の楽譜をつくり,久しぶりに復習して臨みました。しかし…参加者がもうめちゃくちゃで,まるで初見の人,大声で歌いまくる人,指揮を見ておらず指揮が止まっても歌い続ける人…盛岡では絶対にあり得ません。コープマンさんも「ここはこう歌って,ここはこう処理して」と指示して歌わせてみたら次に行く,という駆け足のワークショップ。とても疲れて,正直に言うと時間の無駄でした。残念…。

 15:00からはトーマス教会でのコラールカンタータの演奏会を聴きました。席は2階の北側,バッハオルガンの西隣で右手には聖歌隊席,正面にはバッハやメンデルスゾーンなどのステンドグラスが見える席でした。
○プログラム
J. S. Bach: Was frag ich nach der Welt, BWV 94
J. Harbison: Prelude Motet to BWV 101
J. S. Bach: Nimm von uns, Herr, du treuer Gott, BWV 101
J. S. Bach: Herr Jesu Christ, du höchstes Gut, BWV 113
E. Wallen: Prelude Motet to BWV 137
J. S. Bach: Lobe den Herren, den mächtigen König der Ehren, BWV 137
○演奏者
オルガニスト:Johannes Lang
ソリストと合唱・オーケストラ:Emmanuel Music Boston (USA)
指揮:Ryan Turner

 ソリストは合唱団内から代わる代わる出てきて歌っていました。合唱は「(ある意味)うまい」といった印象です。声を常に前の方に鳴らしている感じで,音程がよく聞こえるのでハモリもテンションもよくわかります。ですから所々に挟まれる現代作曲家のアカペラ曲も「きちんと」聴こえます。でも…聴いているうちに疲れてきます。単調なんですね。まるでコンクールに出てくる合唱団の演奏を聴いているみたいでした。
 その演奏が始まる前に前の席の方から「日本人の方ですか?」と声をかけられました。「歌いにきました」というと「盛岡の方ですか?」と。その方はアメリカの合唱団の方のようで(おそらく人種は日本人),「プログラムを見たら日本からも来ると言うので聴きたかったのだけれど,自分たちのリハーサルの時間と重なっていたので聴けなかったのです。」とのことでした。音楽祭に出演するってこういうことなのですね。

 終演後はホテルにもどりすぐに眠ってしまいました。気づくと時計は夜の9時,なのに空はまだ明るくまるで今時の日本なら午後4時くらいの感じでした。この日もたくさん学ぶことができました。

2024年6月12日水曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー3日目:本番!そして総立ち!

  6月8日(土),いよいよ本番の日を迎えました。ホテルからは,旧市街を取り囲む幅広のリングを(トラム路線を何本も跨ぎながら)越えて歩いて旧市街に入り,少し歩くとライプツィヒ大学,そしてパウリーナ教会に着きます。(ここの予定に載っていないのはちょっと残念。指揮者が決まるのが遅かったからかな…)それにしても毎日雨が降らず適度に陽が差すので助かります。

 大講堂に集合して,コンミスのOAさんの指導により全員で本番モードに入っていきます。その後控室に移動して着替えて(ちょっとしたトラブルもありましたが無事に)再集合し,並んで聖歌隊席へ移動しました。ちなみに本番の衣装は公式Tシャツか礼服か前日まで決まらないというドイツ的な感じでしたが礼服となりました。いずれにしても階下の客席からはほとんど見えない位置で歌うのですが…。

 本番は教会の11時の鐘の後,司会の方(上からは見えない)の紹介があって,演奏会が始まりました。昨日のリハにはなかったオルガンによるコラール前奏曲で開始です(この流れはこちらのページにあります)。それにしても各コラールの1番&2番を会衆の方々と一緒にしっかりと歌えなかったのは残念でした。

 カンタータの演奏は,器楽そしてソリスト,もちろん指揮者のフレーミヒさんもリハーサル時よりもさらに音楽的で「有機的」でした!合唱はいつもの通りみな丁寧にそして楽しみながら音楽していたと思います。

 「No 11 Chorale cantatas 2
◯プログラム
J. S. Bach: Meine Seel erhebt den Herren, BWV 10
J. S. Bach: Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ, BWV 177
J. S. Bach: Wer nur den lieben Gott lässt walten, BWV 93
◯演奏者
Christiane Bräutigam (Orgel)
Miriam Feuersinger (Sopran)
Elvira Bill (Alt)
Florian Sievers (Tenor)
Matthias Helm (Bass)
合唱:Bach-Kantaten-Verein Ostjapan
オーケストラ:Pauliner Barockensemble
Leitung: Clemens Flämig

 そして終演を迎えると,階下から大きな拍手とスタンディング・オベーションをいただきました。見える範囲では満席だった全員が立ってました!控室に向かう途中でも何人ものドイツ人(?)がニコニコしながら声をかけてくれました!

 終わったのはお昼過ぎ。皆で新市役所の食堂(ラーツ・ケラー)に移動して「解団式」の昼食会をしました。指揮者のフレーミヒさん,オルガニストのブロイティガムさん始め,ドイツ在住の会員や私たちの先生の旧友の方々も来てくださって,感想をお話してくださいました。ヘルムート・ヴィンシャーマン先生の奥様と息子さんもライプツィヒではツアーに同行してくださり「温かい音色の合唱の演奏」と評価してくださいました。

 午後にはさらにコラール・カンタータの演奏会を聴きに街の南部に足を伸ばしました。

○プログラム
J. S. Bach: Es ist das Heil uns kommen her, BWV 9
J. S. Bach: Was willst du dich betrüben, BWV 107
J. S. Bach: Wo Gott der Herr nicht bei uns hält, BWV 178
○演奏家
オルガン: Lucas Pohle
独唱:Greta Claringbould (soprano), Maartje Sevenster (alto), Paul Sutton (tenor), Andrew Fysh (bass)
オーケストラと合唱:Canberra Bach Ensemble (Australien)
指揮:Andrew Koll
○会場
ペーター教会

 古くからある教会でプロテスタントらしい質素な内装,でも大きな教会でした。その大きさのせいか,お客様は席数の半分くらいの感じでした。教会内の響きの特性なのか,オケも合唱もあまりよく聞こえてきませんでした。また,途中で帰る方々がけっこう多くいました。わかるような気がします。

 本番もあり解団式もありで疲れたので,この日は政治集会をしている公園の脇を通ってそのままホテルに帰りました。夜9時頃になっても空が明るかったのが驚きで,これなら遅くまでの外飲みは気持ちいいだろうなぁ…と思いました。



2024年6月10日月曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー2日目:ついにライプツィヒ到着!

  長かった1日を終え,6月7日(金)の朝,バスでドレスデンを出ていよいよライプツィヒへ。一時間半くらい走りました。

 かつて2,3回来たことがありました。もちろん演奏旅行です。これまでは他の都市も含め複数回の本番のために渡独し,いくつかの都市に泊まりながらライプツィヒに来ましたが,今回は招聘されている「Bachfest-Leipzig」の演奏会1つだけです。ですから「やっと目的地に着いた!」って感じでした。ヨーロッパのサッカー大会の1つの会場になっているようで,「Bachfest-Leipzig」だけでなく「UEFA EURO 2024 in Leipzig」と2つの旗やポスターが町中に混在しています。

 ホテルに荷物を預けてすぐに先発隊として演奏会場であるライプツィヒ大学にあるパウリーナ教会に向かいました。約60人の合唱団員をストレスなく練習会場に入れることで音楽に集中してもらうために,導線やら控室&トイレの場所などを確かめておく必要があるからです。

 以前にもご紹介したようにパウリーナ教会はとてもセンス良くモダンで,響きもいい感じの会場です。そして複雑な歴史もあります。かつてティムさんからこの会場で一緒に演奏しようと声をかけていただいていこともあって,実際に中に入ると感慨深いものがありました。

 聖歌隊席は2階で,けっこう狭い。そこにパウリナー・バロックオーケストラとソリストと合唱団が入って,とても窮屈な感じでした。でも,このオーケストラは素晴らしい音楽を聴かせてくれます!バッハが書いた旋律をまるで生き物のような音楽にしてくれます!決してパターン化しない音楽の運び方自由自在な伸び縮み期待を(良い意味で)裏切る音楽の展開…ドイツ在住の(というかドイツ国籍を取った,後輩で)歌手の小野寺貴子さん曰く「有機的」=「Lebendig」

 そしてまた(2週間前に急遽指揮者の指名を受けてくださった)クレメンス・フレーミヒさんのこれまた自在で音楽的な指揮!合わせて,ドイツ語のニュアンスに関する「適切かつ妥当」な指示(というより教示)!うまく体現できないことが多いと感じながらも,とても刺激的な音楽活動の初日でした。

 練習後ホテルに戻ってチェックインし,再び街へ。バッハだけでなく東ドイツの民主化運動に関しても有名ニコライ教会に行き「No 3 Chorale cantatas 1」を聴きに行きました。

◯プログラム(紙のプログラムは3EUで販売していました)
J. S. Bach: O Ewigkeit, du Donnerwort, BWV 20
J. S. Bach: Ach Gott, vom Himmel sieh darein, BWV 2
J. S. Bach: Christ unser Herr zum Jordan kam, BWV 7
J. S. Bach: Ach Herr, mich armen Sünder, BWV 135
◯合唱団…Chorus Musicus Köln
◯オーケストラ…Das Neue Orchester
◯指揮…Spering, Christoph

 合唱団員はプロ歌手と音大生とのことで,各パートとも主張のあるパリッとした声でした。オーケストラと合唱もぴったりで,素敵な音楽を聴くことができました。私たちは明日,いよいよ(というか,コロナ禍で4年間も延び延びだったので「ついに」です)本番です!

【Bachfest-Leipzig 2024】ツアー1日目:長旅でドレスデン

 6月3日に「行ってきます」と書いたきり,なかなか時間が取れないもので,ご報告をしていませんでした。ここからまとめて,Bachfest-Leipzig 2024 に参加したツアーの様子をお伝えします。

 6月5日(水),盛岡を(近頃新幹線の調子が悪いので)10時台の新幹線で発ち,東京には12時過ぎには着きました。行ったついでに新宿の山野やヤマハで楽譜を探したりして,全日空の国際線のある羽田空港第2ターミナルに入ったのが17時頃でした。(海外にWifiを持って行くならチェックインロビーにある「WifiBOX」なるサービスが安価&安心です。ドイツの場合は500GB/1日を限度の設定で1日あたり600円程度で7日分で5000円以内でおさまりました。しかし実際は空港もホテルも(なんと貸切のバスも)無料のWifiが利用できたので,徒歩で散策する時用となりました。)

 21時40分に羽田を出た飛行機は,アラスカ→北極海→グリーンランド→北欧上空を(ロシア上空を避けて)通って14時間飛び,時差7時間遅れのフランクフルト空港に着いたのが6月6日(木)朝の5時過ぎ。EU入国を済ませてライプツィヒに飛び,11時前に無事にライプツィヒ・ハレ空港に着きました。がしかし!この日はライプツィヒに宿が取れないということでドレスデンまでバスで移動し,市内観光後,郊外のホテルに17時頃に着きました…何時間活動していたことになるのかわからないくらい疲れました。

 ドレスデンはかつて1度訪れたことがある町です。今回はウェーバー音楽大学の学生の青木さんにガイドをしていただいて,詳しく知ることができました。「AR」とか「ザクセン王国」とか「改宗」とか「マイセン」とか…。

 結局,合唱団の団体行事としては,ノイマルクトに面したレストラン「Dresden 1900」でトルコ航空組と一緒に昼食をとりながら結団式をしたことと,ホテルについてから翌日以降の動きについて打ち合わせたこと,そしてその続きの結団式夜の部くらいでした。このように,音楽しに行っているのに音楽しないでいる(まだ始まらない)時間は,なんだかちょっとした罪悪感を感じてしまうのでした。早くライプツィヒに行きたい!

2024年6月4日火曜日

【Bachfest-Leipzig 2024】「コラールカンタータの総仕上げ」がテーマ!

 


 6月5日(水)から6月11日(火)まで,ドイツに行ってきます。目的は「バッハフェスト(Bachfest)」にてカンタータ3曲を演奏することです。同時に(個人的には)他団体のカンタータの演奏をいくつか聴いてきます。

 J. S. バッハが1723年から1750年に亡くなるまでの後半生を過ごした「音楽の町,ライプツィヒ(Leipzig)」市が1999年から継続的に開催している音楽祭です。

 6月中旬の10日ほどの間に市内の教会や広場などで多くの演奏会が開催されます。バッハ・アルヒーフにある事務局から世界各国の演奏家が招待されて出演します。そのプログラムは70ページもの冊子になるほどです。

 実は2020年に「BACH We are family」のテーマで招待を受けたのですが新型コロナ禍により渡独できず,2020年も再度招待があったのですがまだコロナ禍がおさまらなくて実現せず,2024年の「CHORal TOTAL」のテーマへの招待ににやっと応えることができるようになったのでした。この事情は世界的に同様だったようです。

 今回コラールカンタータがテーマになっているのは,バッハがちょうど300年前の1724年の6月から書き始めたカンタータの第2年巻が主にコラールカンタータのスタイルになっているからだけでなく,M. ルターが最初のプロテスタントの賛美歌集をヴィッテンベルクで出版した1524年から500年にあたることもその理由です。ちょうど300年前の6月にバッハが作曲し演奏したライプツィヒの町の教会でそのカンタータを演奏できるなんて,一生に一度しかない貴重な体験です。とても楽しみです!

 私たちが演奏するのは演奏会としてはNo.11,コラールカンタータのシリーズの一環としては2つめです。
BWV10("Meine Seel erhebt den Herrn"1724年7月2日,マリアのエリザベト訪問の祝日用カンタータ,
BWV177("Ich ruf zu dir, Herr Jesu Chris"1732年7月6日,三位一体節後第4日曜日用カンタータ),
BWV93("Wer nur den Lieben Gott laesst walten"1724年7月9日,三位一体節後第5日曜日用カンタータ)
これら3つのカンタータのそれぞれを
①オルガンによるコラール前奏曲,
②会衆とともにEKGコラールの1&2番,
❸カンタータ演奏,
④会衆とともにカンタータ終曲の四声体コラール,
といった流れで演奏するようです。
 ソリストは,ソプラノがChristiane Bräutigam(ヨハン・ヴァルターの24代目の後継者!)さんとMiriam Feuersingerさん ,アルトはElvira Bill(プレがルディエンの弟子!)さん,テノールはFlorian Sieversさん,バスはMatthias Helm(オープニングのコンサートでも歌うらしい)さん。オーケストラはパウリナー・バロックアンサンブル指揮者は急遽,クレメンス・フレーミヒさんに変わりました。ドレスデン聖十字架聖歌隊の音楽監督・指揮者としてCDで馴染みのあるマルティン・フレーミヒさんのお孫さんのようです。そして合唱は私たちBach-Kantaten-Verein Ostjapan(バッハ・カンタータ・フェライン東日本)です

 会場はライプツィヒ大学にあるパウリナー教会です。2017年に再建されたこの教会は,共産主義政権下で破壊された歴史をもっています。現代的なデザインのこの教会内部をデジタル技術で360度見ることができます

 ドイツは選挙の時期を迎え,様々なデモや過激な政治的行動が増えているようです。気をつけて行ってきたいと思います。また,体験した音楽を少しでも皆さんにお伝えし,自分も含め音楽活動の糧としていきたいと思っています。

2024年6月1日土曜日

【ZホールF合唱団】⑨大人数で歌えるって貴重だなぁ

  6月1日(土)の午後,奥州市のZホールで,8月11日の福井敬ふるさとコンサートで共演させていただく合唱団の練習を行いました。実は前回⑧の5月25日(日)は,私は日本声楽発声学会の例会に行っていたので,もう一人の指導者でオペラばりばりの声楽家であるST先生にお願いしたのでした。

 この日は,バスが5名と少なかったものの他のパートはたくさんの方がご参加くださいました。前回のST先生のレッスンが充実していて学びが多く,その成果を試したかったのではないでしょうか。ありがとうございます!皆やる気満々で,いつもより指揮者に近い位置に椅子を並べて「ぜひ聴いてください」とでも言わんばかりの勢いで歌っていました。


 大人だけでも100名近い合唱団なのですが,この日はZホール児童合唱団の発足式とのことで,子どもたちが初めてオフィシャルに加わっての練習となりました(発足式実施後で,最後の1時間程度)。10名弱の子どもたちがソプラノとして加わることになりました。今日はまだ歌えなかったようですが,このあと児童合唱団だけで練習を重ね,次回の合わせ練習に臨むそうです。この合唱団は平成28年発足で毎年募集で組織される合唱団です。指導者は長年携わっていらっしゃる石川慶子先生と今年から担当される菊池葉子先生です。これからのコラボレーションに期待大であると同時に,子どもたちの学びにつながる活動を仕組んでいかなくてはと思いました。

 そして,指揮しながら感じたことは,「こんなに大勢で歌える環境ってあまりないなぁ」ということでした。4月5日に本番を終えた北声会&合唱音楽研究会奥州&歌う会は100名ほどでしたが,盛岡某高音楽部,宮古木曜会合唱団はもちろん,合唱音楽研究会奥州も盛岡バッハ・カンタータ・フェラインも,山響アマデウスコアでさえ100名を超えることはありません。貴重な機会をいただいているとつくづく思いました。ありがとうございます!

 諸般の事情(バッハフェスト・ライプツィヒ2024山形交響楽団定期演奏会山形交響楽団さくらんぼコンサートin東京大阪)によりこのあとほぼ1ヶ月の間,集まっての練習はありません。ST先生が音取り音源を歌唱により作ってくださったので,後ほどLINEで送られるその音源を参考に,一人学習にどうぞ積極的にご参加ください。

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【合唱音楽研究会奥州71】本番に向けてスイッチ・オン!

 6月20日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センター音楽室で合唱音楽研究会奥州の71回目の活動を行いました。今回は 2週間前に常盤地区センターで行った前回 よりも参加者が多かったように思います。  発声練習では 前回 同様に インプルスへの息入れ と, その状態での犬の呼吸 に取...

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