1月11日(土)の午後,日本基督教団水沢教会にて合唱音楽研究会奥州の36回目の活動に取り組みました。2025年最初の活動でした。参加者は30名ほどで,ピアノ伴奏のYEさんもお忙しい中来てくださいました。
短い発声練習では,喉の力が抜けて息をよく流している感じがわかりました。続けて《ぜんぶ》のピアノ伴奏付き混声3部合唱。これもよく息が流れていて,以前のような「音符歌い」がほとんど感じられませんでした。ラターの《Look at the world》と《For the beauty of the earth》も,英語の発音に口の筋肉がついていっていないところはありましたが,良い音程で音楽的なフレーズ感でした。ここまでの3曲に共通して感じたことは「これから歌うテキスト(内容)を想起して息を吸おう」ということでした。《ぜんぶ》の「泣くこと,笑うこと,怒ること,喜ぶこと」はそれぞれ違う息遣いで語られると思いますが,そのためにはそれぞれ違う息を吸わなければいけません(というより,必然的にそうなると思う)。同じブレスでは同じ音しか出て来ず言葉が生きません。《Look at the world》の「Look at the world」と歌い出す時も,「驚くべきことがたくさんあるから,世界を見てごらん」と誘う,そういう気持ち(そう言うつもり)で息を吸わないと,単なる命令形になってしまいますよね。
ここまでのピアノ伴奏付きの楽曲はとてもいい感じになってきました。
後半はア・カペラ,パレストリーナの《ミサ・ブレヴィス》の《Credo》でした。前々回,そして前回となかなか前に進めなかったので,今日は「《Credo》をぜんぶやろう!」と自己課題をもって活動に向かったのでした。でそのための方法は,結局前々回のように【読みを知る】→【意味を知る】→【読みを練習する】→【階名等で(全パートの)旋律確認する】→【しだいに歌詞をつけて歌う】といったように丁寧に,地道に取り組むことが近道でした…。短い句に区切ってこのサイクルを繰り返しました。前半のポリフォニックな部分をこの方法でなんとか乗り越えました。テキストの説明をしながら「ここで言っている「神」についてのことは《Look at …》や《For the beauty …》で言っていることと同じだよね。」と,キリスト教的(一神教的)世界観に共通して基づいていることを確認しました。
続く中間部分の「人」になったところ(「Et incarnatus est …」)はホモフォニックなので,全パートの旋律を確認することは省いて,4パート同時進行の和音状態で音取りを進めました。するといい感じにハモって,予想したより短時間でこの中間部分が歌えるようになりました。これは「和声的な感覚が高まった」あるいは「音程感覚が良くなった」,もしくは「他のパートを聞ける(感じられる)ようになった」といったように,参加した皆さんの『音楽性が高まった』といっていいと思いました!
《Credo》のぜんぶはできなかったけれど,いいハーモニーが生まれ感じることができたので,新年最初の活動が良い時間となりました。そしてこの日は,なんとまた新しい方がいらっしゃって仲間に加わりました。ソプラノの若手の方です。終わってから「楽しかった」とおっしゃっていたので,また来てくれることを期待しています!
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・1/26(日)AM( 9:30~12:00) 水沢南地区センター
・2/08(土)AM( 9:30~12:00) 場所未定 ← 水沢教会
・2/22(土)PM(14:00~17:00) 水沢南地区センター
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次回こそは《Credo》の終わりまで音を出したいと思っています。そして,パレストリーナ生誕500年,ラター生誕80年の今年中に第2回研究発表会を開催できるように頑張りましょう!
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