2025年12月7日日曜日

【合唱祭・終わりました】宮古で開催,初参加でした。


 12月7日(日),宮古市民文化会館・大ホールで「第78回岩手芸術祭 合唱祭」が行われ,初めて参加しました。

 12:30開演で16:20頃までの4時間近く,各団体による16のステージと出演者による合同合唱2ステージ,18の発表がありました。盛岡市7,矢巾町1,滝沢市1,一関市1,奥州市1,釜石市1,山田町1,そして宮古市は宮古高校音楽部,宮古木曜会合唱団,宮古地区合同合唱団の3つが出演しました。コンクール同様に盛岡地区が圧倒的に多いようです。

 私はまず宮古木曜会合唱団と《緑の森よ》と《上を向いて歩こう》を演奏しました。先週木曜日の練習が良くなく,もう一人の指揮者のSS君にお願いして今週木曜日の通常練習でもこのプログラムの練習を取り上げてもらい,さらに当日の朝9:00に磯鶏幼稚園に集まって1時間ほど追加練習をセットしてもらいました。そして危機感を共有できたためか,朝の練習の際にはある程度よくなっていたので少し安心しました(一喜一憂してはいけないのですが…人間ができていないもので)。本番も破綻なく無事に終えることができましたが,思ったほとどの表現にはなっていなかったようです。

 もう一つは宮古地区合同合唱団で《群青》を演奏しました。これは宮古第一,宮古河南,宮古西の各中学校特設合唱部,宮古高校音楽部,三陸混声合唱団うみねこ,混声合唱団イーハトーヴシンガーズ,コーラス泉の会,コーラスブリランテ,OYAJIコーラスと宮古木曜会合唱団の合わせて100名近い人数での合唱でした。皆そろっての練習会は1回しか設定できずとても不安でしたが,午前中の15分程度のリハーサルの際に「指揮を見てくれたらあとは責任を取ります」と宣言したせいか,よく指揮についてきてくれました。各団体での練習が行き届いていたからのことと思います。ご指導くださった先生方に大大大感謝です!丁寧に表現していたと思ったのですが,伝わり方はいまいちでした。ちょっぴり残念…。でも宮古地区の合唱人が集まって音楽するという得難い機会になったと思います。


 県内には様々な団体があって,それぞれの価値観で音楽してるんだなぁ,と思いました。来年は盛岡市で,その次の年は盛岡以外の町で,というように場所を変えて開催しているようです。そして宮古での開催は初めてだったとか。音楽が盛んな町なのに合唱祭の開催は初めてとのことで驚きました。また,懐かしいいろいろな方と会うことができました。皆さんそれぞれの地で音楽に取り組んでいるようで嬉しく思いました。(それにしても出演者全員による合同合唱の「応援歌練習」みたいな大声大会だけはなんとかならないものかと…聞かせる演奏じゃなくて,あれじゃ「自己満足のカラオケ」と同じと思うのですが。)

 3人の講師の先生(大先輩の赤沼利加先生,福島の菅野正美先生,合唱仲間の鈴木たたえ先生)の講評と録音が団のほうに渡されていることと思います。次の木曜日(12月11日)の通常練習時に借りて来たいと思っています。

 初めて参加しました。様々な演奏が聴けた良い機会になったと思いました。ご参加された皆さん,そして聴きに来られた皆さん,お疲れ様でした。感想などいただけると嬉しいです。

2025年12月6日土曜日

【合唱音楽研究会奥州60】新シーズン,スタート!!

 12月6日(土),午前中に盛岡第一高等学校で(先週の予定していたけれどインフルエンザ流行のため延びて)行われた高文連盛岡地区高校合同合唱祭の練習を途中で抜けて,奥州市に向かい,合唱音楽研究会奥州の60回目となる活動を行いました。

 前回の活動でおよそ1年半取り組んできた①パレストリーナ,②ラター,③《ぜんぶ》に「第2回研究発表会」で一区切りつけたので,今回から新しいシーズンのスタートとなります。しかも14:00から16:00といつもより1時間短い活動の予定(その後は忘年(?)茶話会)なのでどのように進めようかいろいろ考えながら車を運転して向かいました。

 約30名の方が集まってくださいました。始めに前回の発表会に参加されなかった方から自己紹介をしていただきました。発表会はたまたま他用で参加できなかった方,以前入っていたけれども途中で来られなくなり再び参加することにしたという方,新しく入会された方など8名ほどいらっしゃって,嬉しくなりました!

 今回は2つのテーマにチャレンジしていきます。(発声に続いて)始めに《ふるさとの四季》という唱歌のメドレーに取り組みました。唱歌の主旋律は皆さんが知っているので,①音取りに時間がかからない,②和声進行がわかりやすい,③言葉をいかに表現するか吟味できる,ということが選曲の主な理由です。この日は全ての唱歌の主旋律を歌ってみて終わりました。次回からは副旋律を「移動ド唱法」でさらっていくことをお伝えしました。

 もう一つのテーマはモーツァルトのミサ曲K259です。楽譜は前回配られていたのですが,「音源をお聴きになった方は?」と尋ねると半数くらいいらっしゃいました!これは素晴らしいことです。この曲への興味をもって少しでも理解しようという意欲の表れです!これから先が楽しみでもあるし,ご期待に応えるように頑張らなければというプレッシャーでもあります。
 はじめに,モーツァルトのミサ曲全般について(たくさん作られていること,演奏時間の制約の中で作ったこと,実用音楽だったこと,ビオラ無しの編成だったこと…)お話ししました。そして,①ハ長調で音とりがしやすいこと,②ホモフォニックで音楽がわかりやすいこと,③テキストには慣れていること,④ソロにもチャレンジできること,⑤音楽が楽しいこと…などこの曲を選んだ理由もお伝えしました。
 最初なので1曲ずつ楽譜を見ながら音源を聴きました。途中で演奏史についてもお話しました。というのはアーノンクール指揮の演奏が持参した音源だったので,半音程度低いのは当時のザルツブルクの基準音を使っていること,当時の楽器を再現して使っていること,歌詞はドイツ式の発音にしていること…など,「古楽」の演奏スタイルや考え方などもご理解いただきたかったからです。全体で20分くらいと短いミサ曲ですので,時間内に一通り聴くことができました。

 その後,忘年会を兼て茶話会を行いました。会員の方々が食べ物や飲み物を準備してくださって,いろいろな方とお話することができました。こういう時間も大切なんですよね!

 今後は1月11日(日),2月1日(日),2月14日(土),3月 8日(日),3月22日(日)と日にちは決まっていますが場所は未定です。参加ご希望の方は場所をご案内いたしますのでご連絡ください( m3_yj@yahoo.co.jp )。

 新しいメンバーを加えて新シーズンがスタートしました。楽しく学び経験でいけるように頑張っていきます!

2025年12月1日月曜日

【演奏会・聴いてきました】コール・ネネム演奏会:響き合うポリフォニー


 11月29日(土)の夜,日本声楽発声学会の例会から新幹線で盛岡駅に帰りつき,そのまま盛岡市民文化ホール・小ホールに行き,コール・ネネム演奏会を聴いてきました(チケットをくださった団員のNさん,ありがとうございました)。11月26日におすすめした「【演奏会のお知らせ】出演&おすすめ8つ!」の中の1番目のコンサートです。ちなみに昨年の様子はこちらから。

 列車の関係で第3部からしか聴かなかったのですが,プログラムは以下でした。
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第1部 フランス・ルネサンスの響き
《Ave maris stella》G. Dufay
《Allon, gay, gay》G. Coseley
《Bon Jour mon coeur》O. Lassus
《Ae Maria》J. des Prez
第2部 クリスマス・キャロルを集めて
《Ding! Dong! Merrily on High》C. Wood編曲
《Lully, Lulla, Lullay》P. Stopford
《Gaudete》B. Kay編曲
《Balulalow》J. Burton
《Merry Christmas》A. Warrell編曲
第3部 〜生誕500年を祝って〜 パレストリーナの2つのミサより
《Dies sanctificatus》, Missa "Dies sanctificatus"より《Kyrie》
《Gia fu chi m'ebbe cara》, Missa "Gia fu chi m'ebbe cara"より《Kyrie》
Plainchant:Hymnus《Aeterna Christi Munera》, Missa "Aeterna Christi Munera"より《Kyrie》《Gloria》《Agnus Dei》
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 第3部は各曲ごとに解説があり,元になった楽曲とそれを活かして作られたミサ曲が合わせて演奏されたので,とてもわかりやすく聴くことができました。発声の難しさはあるものの,さすが老舗のネネムの皆さんはポリフォニーの線の生かし方がわかっており,ホモフォニックな部分のハーモニーもとてもきれいで,ホールの響きをよく聴いて音楽していることがわかりました。少人数で昔から真摯に音楽に取り組んでいるコール・ネネムさん。音楽を楽しめましたし,刺激にもなりました。合唱音楽研究会奥州の方々や盛岡某校音楽部の部員も聴きにきてくれたかなぁ?

【日本声楽発声学会】第118回例会:最先端はものすごい!

 11月29日(土),東京の上野にある東京藝術大学音楽学部にて,日本発声声楽学会第117回例会に参加してきました。前回の第116回例会には参加したのですが,夏期研修会には残念ながら参加できませんでしたので半年振りの学びの機会となりました。

 今回の内容は次のようでした。
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A. 研究発表
1) 「日本近代音楽黎明期の日本歌曲研究 山田耕作の肉声の音響分析から声楽発声指導を検討する”からたちの花”」斉田晴仁・斉田正子
2) 「「頭の後を意識して声を出す」発声指導の効果について」森幹男・梅村憲子
B. 学会サロン
C. 特別講演(120分)
・講師:中橋健太郎左衛門
・演題:「日本オペラ界の未来について〜裾野を広げる為に〜」
D. 現役声楽家の演奏とお話(70分)
・講師:高橋薫子(ピアノ:服部容子)
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 研究発表では,いずれの発表でも機械を使って声を分析し,考察していました。斉田さんは残されていた山田耕作のレコードの歌声を分析したり山田耕作の解剖学的知識を前提にしながら,山田耕作がどのように身体を使っていたのかを考察し示していました。森さんは学生をモデルにして「頭の後へ息を回す」などの指導言の効果を音圧比から評価していました。ちなみに「シンガーズ・フォルマントが高まれば音が大きく聞こえるから音圧が上がる,つまり周波数特性が変わることで音圧が上がるのでは?」と初歩的な質問をしたところ,音については「物理量」と「心理量」とは別ものとして扱うので音圧が上がらなくても大きく聞こえることはある,ということを森先生に教えていただきました。

 特別講演では日本のオペラ界の現状をどのようにして改善していったらいいかについて,方向性をスポーツ界から学び,具体的な対策をご自身の実践から示してくださいました。「税金を払う側と税金をもらう側」などお金についても視野に入れていることや,稀少楽器は電子楽器でおき変えてもなんとかなること,歌手にとってオペラを上演することで役柄も含めて暗譜して演じることが重要であることなど,オペラを上演することの価値を再確認することができました。

 最後のソプラノ歌手高橋薫子(たかはしのぶこ)さんの歌は,日本語による歌曲もイタリア語もフランス語も,歌を聴いていて気持ちよくなる感じがしました。低音域と高音域では喉の使い方が変わっているようなのだけれど統一感のある輝かしい響き,そして自由に音と言葉を操る歌!とても刺激になりました。またピアノ伴奏をした服部容子さんも歌と一体となった音楽を表現していました。


 久しぶりに最先端の研究・演奏に触れてたくさん学ぶことができ,刺激されました。今後の活動に活かしていきたいと思っています。

2025年11月28日金曜日

【宮古木曜回合唱団】「ドイツ語を歌うこと」は難しい…

 11月27日(木)の夜,宮古市の山口公民館で宮古木曜会合唱団の通常練習をしてきました。12月7日(日)に宮古で開催される岩手芸術祭・合唱祭に出演するにあたり練習時間が足りないので予定外にもらった練習日でした。加えて,そこで演奏する宮古地区合同合唱団の《群青》も11月9日の1回しか無く不十分だったので,この日の前半に臨時の合同練習を計画し各団体に呼びかけてもらいました。

 練習開始時刻に多団体の方は3名来てくださったのですが,宮古木曜会合唱団のメンバーが少ない…男声はゼロ。とりあえず女声だけで冒頭のユニゾンから練習を始めました。声のことも気にはなりましたが,「音符歌い」からの脱脚が優先と考えて,①ピアノがリズムを刻んでいない部分のテンポは不定な(伸び縮みする)こと,②同じ音価で示される音符でも言葉に応じて長さや重さが変わること,③言葉のまとまりで歌う(息を流す)こと,④日本語は語頭に重さがあること,⑤どの音域でも強さを一定にする意識を持つこと…などなどをユニゾンを使って確認しながら練習しました。宮古木曜会合唱団で普段から口うるさく言っている(のでわかっている(けれど身に付いていない)ことですが,他団体の方もすぐに理解しチャレンジしてくださいました。
 そのうちメンバーは(男声も)少しずつ増え,混声4部合唱の部分も練習できました。前述⑤に加え,⑥どのパートが主旋律かを考え確認しながら歌うことで副旋律パートの役割を意識してもらいました。そうしながら1時間でなんとか最後まで確認することができました。急な提案にもかかわらずご参加くださった他団体の方々,ほんとうにありがとうございました。当日は皆で一緒に良い音楽をしましょう!

 後半はまず,心配していたドイツ語の《緑の森よ》に取組もうと思って始めたのですが…はじめの日本語に予想以上に時間が取られました。そして2番以降のドイツ語はさらに…。前回よりも覚束なくなっているように感じました。そのためもう1曲の《見上げてごらん夜の星を》は20分くらいしかできませんでした。

 思っていたのとあまりにできが違っていました。「本番は日本語だけにしようか…」などという考えが練習中によぎったりもしましたが,定期演奏会でドイツ語の楽曲に取り組みたい,そのために今回のステージで《緑の森よ》はある程度かたちにしてしまいたい(というかそうしないと間に合わない),という団員の皆さんの願いや見通しを一方的に反故にすることもできません。なんとかしようと改善のために様々チャレンジしたのですがうまくいかないまま時間切となりました。23時前に自宅に帰って振り返ってみました。原因は(ドイツ語を読めていないのはもちろんありますが)発声の浅さ,堅さにあるように思えました。喋ることに夢中になって会話発声になってしまい,声の響きが失われているのではないか。次回(といっても本番日の午前中ですが)は母音唱に戻ってそこから積み重ねるしかないと思いました。基本を疎かにせず丁寧にこつこつ取組んでまいりましょう(と自分に言い聞かせています)。

2025年11月25日火曜日

【演奏会のお知らせ】出演&おすすめ8つ!

 2025年も終わろうとしています。ここから数ヶ月の出演&おすすめ演奏会を日にち順にご紹介します。

1.コール・ネネム演奏会
日時:2025年11月29日(土) 19:00開演(18:30開場)
場所:盛岡市民文化ホール・小ホール
入場料:800円(高校生以下は無料)
プログラム:
 「フランス・ルネサンスの響き」Dufay, Costeley, Lasso, J. Des Presなどの作品
 「クリスマス・キャロルを集めて」
 「パレストリーナの3つのミサより」いくつかのパロディーミサなど
【推しポイント】
 合唱音楽研究会奥州で先日まで取り組んできた「ルネサンス音楽」「ラテン語」「ア・カペラ」に長く取り組んでいる合唱団です。なにより「パレストリーナ」の作品も演奏されます。良い演奏を生で聴くチャンスです!(昨年の様子はこちら)


2.第78回岩手芸術祭・合唱祭
日時:2025年12月7日(日) 12:30開演(12:00開場)
場所:宮古市民文化会館・第ホール
入場料:一般800円(当日200円増し)
【推しポイント】
 県内の多くの合唱団が出演します。宮古木曜会合唱団は《緑の森よ(日独語)》《見上げてごらん夜の星を》を,宮古地区合同合唱団(中高生も)は《群青》を演奏します(指揮します)。奥州市からは混声合唱団アミューズさんが出演しますし,300名規模での全体での合同合唱も2曲あります。再来年当たりは奥州市での開催という噂もありますので宮古に足を伸ばしてみませんか。

3.第40回盛岡地区高校合同合唱祭
日時:2025年12月12日(金) 17:30開演
場所:盛岡市民文化ホール・小ホール
入場料:無料
【推しポイント】
 盛岡地区の高校の音楽部・合唱部が集まります。1団体8分程度の発表で14団体ほど参加する予定です。我が盛岡某校音楽部は松本望作曲の《ゆうやけ》を演奏する予定です(指揮します)。100名近くでの合同演奏で加藤學編曲《前国高文連の歌》や木下牧子作曲《うたよ!》もあります。


4.久慈・ベートーヴェン交響曲連戦演奏会Vol.5 第九演奏会
日時:2025年12月14日(日) 14:30開演(14:00開場)
場所:久慈市文化会館アンバーホール・大ホール
入場料:S席3,000円,A席2,000円
【推しポイント】
 仙台フィルハーモニー管弦楽団と市民合唱団(私も歌います)ほか(合唱指揮:小原一穂先生)が茂木大輔さんの指揮で《第九》を演奏するほか,ベートーヴェンの《ウェリントンの勝利》という作品も演奏されます。(マエストロ練習の様子はこちら



5.岩手大学合唱団第71回定期演奏会
日時:2025年12月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
入場料:300円
プログラム:
 第1部「信じる」〜谷川俊太郎の世界〜 《ふるさとの星》ほか
 第2部「幅広く愛される曲たち」 《アイノカタチ》ほか
 第3部「日本人になつかしいドイツの歌めぐり 〜名田綾子編をベースにして(佐々木正利編さん〜さて,何がでてくるかな? お楽しみに〜
【推しポイント】
 2年ぶりに開催される岩手大学合唱団の定期演奏会です。第1部,第2部は学生の指揮,第3部は常任指揮者の佐々木正利先生の指揮です。第3部には団友として出演しますが,聞き馴染んだ歌が日本語やドイツ語で次々と歌われる楽しいメドレーです。例年と会場が違って少々遠いので(旧玉山村の渋民地区),お時間に余裕を持ってご来場ください。(第70回記念定期演奏会の様子はこちら


6.けせん第九演奏会
日時:2026年1月18日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:大船渡市民文化会館リアスホール
入場料:一般3,000円(当日3,500円),高校生以下1,500円
【推しポイント】
 久慈の第九同様,地元の合唱団(私も歌います)が仙台フィルハーモニー管弦楽団を呼んで2年に一度開催しているベートーヴェン作曲《交響曲第9番》の演奏会です(前回の様子はこちら)。奥州市からは自動車で1時間半程度と近いので行きやすいと思います。なんと小学生から中高生も巻き込んで《第九》を経験させようという素敵な取組です(10月のマエストロ練習の様子はこちら)。詳細がわかりましたら再度お知らせします。

日時:2026年2月7日(土)19:00開演・8日(日)15:00開演
場所:山形テルサホール
入場料:A席5,500円,B席5,000円ほか
【推しポイント】
 山形交響楽団がこの時期の定期演奏会で例年とりあげる合唱付き作品シリーズです。今回はオール・モーツァルト・プログラムで交響曲第35番「ハフナー」の他に《レクイエム》も演奏します。これは「レヴィン版」という版で,これまでよく演奏されてきた版(ズュースマイヤー版)とは少々異なります。山響の演奏会のために設立された山響アマデウスコアという合唱団が歌います(私も歌います)。詳しくはこちらをご覧ください。


8.宮古木曜会合唱団 第43回定期演奏会
日時:2026年3月29日(日)14:00開演(13:30開場)
場所:宮古市民文化会館・大ホール
入場料:500円
プログラム:
 第1部「ヨーロッパ音楽の楽しみ」
 第2部「思い出のメロディを・・」
 第3部「混声合唱曲《島よ》」
【推しポイント】
 第1部(私が振ります)では,カタルーニャ地方のクリスマスの歌《El noi de la mare》,T. L. de Victoria作曲のクリスマスのモテット《O MAGNUM MYSTERIUM》,シューベルトやモーツァルト作曲の《Wiegenlied(子守歌)》,メンデルスゾーン作曲の《Abschied vom Walde》など外国語にチャレンジしています。第2部は《糸》《上を向いて歩こう》《風になりたい》などポップな合唱,第3部は大中恩作曲の名曲《島よ》を演奏します。

2025年11月23日日曜日

【合唱音楽研究会奥州】本番「無事に」終了しました。

 11月22日(土)の午後,合唱音楽研究会奥州の第2回研究発表会をZホール中ホールで行いました。

 この会は(何度も書いていますが),奥州市においてクラシックな合唱音楽作品の体験すると同時に,合唱音楽表現の技法も体験できる場にしよう2023年1月から始めた会です(同時にこのブログも始めました)。2024年4月に混声合唱団北声会と合同でモーツァルト作曲《レクイエム》の全曲演奏会第1回の研究発表会,その後胆江合唱祭等にも参加しながら学び,1年半かけて第2回研究発表会に辿りつきました。

 今シーズンは主にルネサンスのミサ曲と英語の賛美歌に取り組んできましたがなかなか攻略できず,1年半かかってしまいました…というか,「音下がり」や「ラテン語のミサのテキスト理解」,「英語の発音」などきちんと攻略できたとは言えませんが,ある程度学びを深めることはできました。


 今回の発表会には発表会(歌い手)は30名、観客数は68名の方々が参加してくださいました。前半はパレストリーナ作曲の《ミサ・ブレヴィス》をステージではなくフロアの前の方を平にしたスペースで演奏しました。ピアノ伴奏がつかない上に観客の方とも近く響きもいいからです。もともとミサ曲はステージで発表するためではなく教会という空間に響かせるためのものであったわけですから,歌い手も聴き手も同じ空間にいる感じが大切だと思ったからです。
 演奏は,音下がりが最小限でおさまり,綺麗なハーモニーを響かせる瞬間も多くありました。ポリフォニーらしさが聴けたのは前半の2曲《Kyrie》《Gloria》で,後半になると少々ごちゃごちゃしていたのは練習や理解が十分でなかったからと思いました。ミサとの関連やテキストの内容やそれに応じた音楽の変化などを1曲ごとに簡単に説明しながら演奏しました。これは①異文化に対している聴き手の負担を軽減すること,②歌い手の喉を休めること,と2つの意味で効果があったようです。ミサ曲はもともと通して演奏されるために作曲されたわけでもありませんからね。


 後半はステージ上の雛段に移動しました。J. ラター作曲の《4つの伴奏付きアンセム》4曲です。英語を聞き取りやすくするために,「反復プライミング効果」を期待して各曲を演奏する前に歌詞の一部(リフレインする部分など)を会員に朗読してもらってから演奏しました。楽譜にかじりついたりステージに上がったりが原因で,言葉が聴き手まで十分に届かなかった感もありましたが,ラターのリズミックでワクワクする旋律を楽しんで歌っている感じは伝わったように思います。

 最後に日本語もお聴きいただきました。相澤直人作曲の《ぜんぶ》です。外国語しか聴かずにお帰りいただくのは大変でしょうし,なにより私たちの学びが最も進んで音楽に表せるようになったと感じているのは日本語の表現でしたので,それをお聴きいただきたかったからです。

 観客には歌詞対訳とレジュメ(それぞれA3両面刷1枚)をお渡しし,レジュメには「感想をお寄せください」とGoogleのformsのQRコードを載せたのですが,1日経ってお答えくださった人数は6人と,あまり利用されなかったようです。やはり紙の方が答えやすいようでした。

 また,終了後に「途中から休んじゃったけどまた参加します!」という方が数名,さらに新入会の手続きをした方が3名もいらっしゃいました!需要があるって嬉しいことです!

 新シーズンは次の2曲に取り組む予定です。
①今シーズン学んだミサの通常文を生かして「ミサ曲」と「モーツァルトの音楽」を主なテーマとしながら,モーツァルト作曲《ミサ・ブレヴィス》KV.259(オルガン・ソロ・ミサ)
②言葉の表現(「日本語」「語感」「和声付け」)をテーマにするために,音取りが楽な源田俊一郎 編曲《混声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」》
 当面の活用予定日は12/ 6(土),1/11(←レジュメは誤っていました),2/ 1(日),2/14(土),3/ 8(日),3/22(日)です。興味のある方は(500円玉を握り締めて)遠慮なくいらしてください(連絡先はこちら m3_yj@yahoo.co.jp )。いつでもお待ちしています!!

 参加された会員の皆様,お疲れ様でした。

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【合唱祭・終わりました】宮古で開催,初参加でした。

 12月7日(日),宮古市民文化会館・大ホールで「第78回岩手芸術祭 合唱祭」が行われ,初めて参加しました。  12:30開演で16:20頃までの4時間近く,各団体による16のステージと出演者による合同合唱2ステージ,18の発表がありました。盛岡市7,矢巾町1,滝沢市1,一関市1...

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