2026年5月24日日曜日

【合唱音楽研究会奥州69】Benedictusを移動ド唱法で

 5月23日(土)の午後,奥州市の水沢南地区センターで合唱音楽研究会奥州の69回目となる活動を行いました。この日は伴奏の八木さんはお休みでしたから,全編ア・カペラで音楽に向き合いました。

 発声練習では脱力の確認や(前日に盛岡某高音楽部&宮古木曜会合唱団でも試した)鳩尾の動きチャレンジしてみました。新しい発見があったようです。(でも,せっかくの発見をその後の活動で生かす機会をうまく作れませんでした。反省です。)

 《Benedictus》には調号として#が1つ付いていました。ト長調です。この意味が十分に納得できていない方が数名いらっしゃったので,ここでもキーボードの所に集まっていただいて長調の音階や移調の仕組みを説明したら「なるほど!」と納得いただけました。

 その後移動ド唱法を使って音とりを進めていきました。「#ソはラに行きたい音。ラを含む和音はラドファ(vi)かファラド(IV)かレファラ(ii,II)のどれか。だから#ソの音にいるときに次の和音を想定してその和音に向かって行く。」といった,臨時記号がついた場合の音の予測の仕方をその場その場で(駆け足で)話しながら進めました。下に一部簡単に記してみます。
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元の音→次の音=想定される和音
#ソ→ラ=ラドファ(vi) or ファラド(IV) or レファラ(ii,II)
#ファ(II=長和音)の場合→ソ=ソシレ(V) or ミソシ(iii)
#ファ→#ソ=旋律的短音階
♭シ→ラ=ファラド(IV) or レファラ(ii) or ラドミ(vi)
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 途中で「なぜ移動ド唱法にチャレンジしてもらっているか」という話もしました。前回の活動後におおよそは「移動ド唱法の利点」としてまとめて書いたのですが,その際に学び直した東川清一さんの共著『良い音楽家とは』(音楽之友社1996)に載っているコダーイ及びシューマンの言葉(元はシューマン著/吉田秀和訳『音楽と音楽家』(岩波文庫青1958))についてもお伝えしました。加えて日本声楽発声学会5月31日の第118回例会の発表の件についても先日の宮古木曜会合唱団同様にお話ししました。


 それでも移動ド唱法は難しいという声がありました。そこでもう一つお話ししたのはト音譜表(へ音譜表)の世界の相対化についてです。ト音譜表とへ音譜表は全体で「11線譜」になっているわけですが,その11線譜があって初めて音楽があるわけではなく,音楽がまずあってそれを表す「一つの方法」が11線譜だということです。でも他にハ音記号を使った譜表にだって記譜できるわけですから,ト音譜表やへ音譜表を絶対視しているうちは音楽そのものを優先する見方には立ないと思う,ということです(もちろん全て調性音楽を前提にした話です)。今回はお話の時間が多くなってしまいました。

 活動の最後に「村祭」を歌いました。「どんどんヒャララ…」を歌う時の声は,発声練習時にやった鳩尾を使った息でなければ音楽が生きない,ということもやってみました。

 次回は6月7日(日)の午前(9:30〜12:00)でしかも常盤地区センターです。ご注意ください。内容は①《Benedictus》の歌詞唱,②《Agnus Dei》の音取り(階名唱),③秋〜冬の表現の吟味,です。みなさん奮ってご参加ください!

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