4月12日(土)の午前中(9:30〜12:00)奥州市の水沢公園のほとりにある龍昇殿で,第42回となる合唱音楽研究会奥州の活動を行いました。水沢公園の桜はとても良い感じで人(と車)がたくさん出ている中(水沢公園佐倉まつり),桜の風景を楽しみながらみんなで歌いました。
まず発声については,「S」から「Z」への移行についてチャレンジしました。「S」と「Z」の違いは,声帯が振動するかしないか(声門が閉じているか開いているか)だけの違いです。口腔内は変わらないはず。しかしやってみると,声門を閉じて声帯が振動して(有声音が)鳴り始めると,口腔内が変化して上顎と舌の間で発生する摩擦音がなくなり「Z」でなく喉が鳴る(「U」みたいな)音だけになってしまうのです。それはおそらく,声帯が振動して声門が閉じると,それによって気道内圧が高まることで腹筋(腹斜筋)をしぼる力が緩んでしまい,結果として息の量が減って(それでも声帯は鳴るので安心して)しまう結果だと思いました。根気強く取組んでいく必要がありそうです。
パレストリーナは《Agnus Dei I》を取り上げました。全員で下声部(アルト・バス)のテーマを繰り返し歌いながら,ここのところ課題となっていた音程の清潔さを求めました。その後上声部(ソプラノ・テノール)のテーマを歌いました。ソプラノはこの音域になると音高の吟味が甘くなってしまいます。2度音程が狭い,「a」の母音で響きが落ちる,上向旋律のピーク(最高音)を低めにとる,などの傾向があり,改善に取り組みました。音高について厳しく吟味すると,その時は改善の傾向を見せますから,できないのではなくできるけれどきちんとやり切っていないということだと思いました。「他の合唱団で歌う時も,よい音高をめざすように習慣づけましょう」とお伝えしました。その後,全体を階名唱で音取りした後,歌詞もつけてみました。
ラターは《For the beauty of the earth》と《Look at the world》をざっと歌いました。英語が毎回「初見」状態になってしまうのが残念です。
今後の見通しもお話ししました。今年の胆江合唱祭は10月12日(日)前沢ふれあいセンターです。そこではラターとパレストリーナを発表できるようにし,その前後で第2回の研究発表会を開催して,次のプログラムに移っていきたいと思っています。
次の活動は4月27日(日)14:00〜17:00水沢南地区センターです。《Agnus Dei II》を攻略したいと思っています。
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