
詳細は画像として上げたチラシの面裏にありますが,大阪の山本能楽堂というところが能楽教会と一緒に主催したもので,開幕の際に山本さん(前シテ)とう方の説明つきでした。さらに公演中は「G・マーク」というアプリを使って各自のスマートフォンに字幕や解説が出るというサービス付きでした。「機内モード」にしていてもデータを受信できるってどういう技術なんだ?と悩みましたが…。
舞台はこんな感じ。能舞台全体がデフォルメされていてシンプルになってますが,能舞台であることはよくわかります。ちなみにこういう舞台の作り方,表現と解釈のお約束ごと,形式(スタイル)は,馴染んでいないとわからないものです。職場の行事で演劇を指導しようという同僚にはなかなか理解されないものです。(よりリアルさを求めるのはテレビや映画の世界の感覚からくるもののようです。)連吟「熊野」では九十代の方の朗々とした声が聞けました。毎舞台「小袖曽我」は2人の息の合った舞,狂言「清水」は楽しいものでした。メインの能「船弁慶」は結構長い時間でしたが解説もあり楽しめました。江戸時代までは能は鑑賞するというより「能は嗜むもの」と山本氏による最初の説明にありましたが,そんな時代があったなんて驚きです。(平泉の薪能はありますが)能という芸能が身近にないので,2,000円で十分に楽しめた公演でした。
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