8月7日(木)の午後(16:00−18:00),前日のチャレンジングなコンフオーコに続いて再び水沢に行き,水沢高校音楽部のレッスンをしてきました。今シーズン2回目(そして最後)です。
顧問の先生から「発声法についていろいろ教えて欲しい,子どもたちの今後にも生きると思うし自分も学びたい」とリクエストがあり,ヴォイス・トレーニングの方法などを紹介してきました。
理屈をいくら知っても,知ってるだけでは良い音楽はできません。本当の発声の先生なら木下マティアス義久先生が仰っていた通り,生徒の声を聞きそれに基いて個別化し評価しながらよりよい声・音楽へと導くのでしょうけれど,自分にはそれほどの聞き分ける経験がないので,理屈をこねながら練習法を紹介するといった程度の内容となりました。即ち,①楽器の仕組みを知る,②運動に関与する部位と構造を知る,③強化方法とそのねらいを知る,といった感じです。ともすると練習の仕方だけを受け取ってそれをやっていれば案心ってなことになり,そのねらい・目的に無頓着に成ってしまいがちだからです。「鼻つまみ」「ハイハイ」「首上げ」など久しぶりにやって見せて触らせながら紹介しました。子どもたち,そして先生も興味を持って取組んでくれました。
指導のためにもっと知りたい,学びたいという顧問の先生の姿勢が素晴らしいです!学び続けていないと教える立場に立てません。また発声(歌唱)は運動ですから,座学でなく実際に身体を動かすことで理解できます。そしてまた多くのチャレンジが「上達」を支えていることは,鈴木宏昭著『私たちはどう学んでいるのか』(筑摩書房2022)(特に第3章)から学びました。今日の短い時間ではできないことも多かったと思いますが,これを今後の学びのきっかけにしてもらえたらと思っています。
終わりには顧問の先生の学生時代の音楽活動の話や子どもたちの今後への期待,胆江地区の合唱音楽の現状や学校における音楽教育の現状など,様々な話題で4人で対話する時間もあり,私も思いを伝えることができました。今シーズンはこれが最後になりますが,「1月のアンサンブル・コンテストには1・2年生の生徒を誘って出場させたいのでその時はまたご指導をお願いします。」とお話いただき,とても嬉しく思いました。これ一つの足がかりとして,胆江地区の音楽活動の広がりをさらに広げ高めたいと強く思いました。
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