11月19日(日)盛岡市の舘坂橋教会で盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(以下フェライン)の強化練習がありました。月に1度の強化練習,H.ヴィンシャーマン・メモリアルコンサート後初の強化練習でした。指揮者のSM先生,第1コンサートマスターのOKさんとも来られず,私が指導することになりました。
今回(実は先週の火曜日)から新しいカンタータに取り組んでいます。BWV10とBWV177です。これらは(BWV93と合わせて)来年のライプツィヒ・バッハフェストで演奏する予定で,来年2月11日に「ライプツィヒへの旅」と題した無料レクチャーコンサートの第4弾の本番にかけるものです。
この日は,はじめに2つのカンタータのいずれも最後の曲である4声体のコラールを練習して歌い慣れ,その後はいずれも1曲目の合唱曲のパート練習を中心に行いました。私はパートリーダーが不在だったソプラノの指導をしました。どちらも作曲様式としては「コラール・カンタータ」,つまりコラール旋律を基にした変奏曲のスタイルですから,ソプラノの多くの部分はコラールの定旋律を担当します。フェラインのソプラノの大きな課題は「子音を明瞭にすること」です。それを念頭にいろいろと試してみました。
うまくいったときに「どこをどう変えたらうまく行ったかな?」と問い返しました。これによって歌い手のメタ認知を導けると考えたのです。「やけくそになってやってみた」とか「お腹からの息をきちんと使った」「前の母音を早く切り上げて次の子音を発音した」とか,自分がやった結果良かったことを自覚してもらうことで,他の箇所に生かすことができる資質・能力として身に付くのだと思うのです。「言語化と自覚」「習得と活用」「技能の転移」「応用」…。その曲のその箇所でできることは他の曲の他の箇所でもできる,そのことを自分からやるようにしていくことが合唱団としての力量を高めることなると考えています。小学生的に言うと「当たり前のレベルアップ」ですね。
後半に4パートで合わせたときも,ソプラノの言葉は聞き取れるほどしっかりとうたわれたいました。その方法,身体の使い方を身につけて,これからも使っていって欲しいものです。
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