12月6日(金)の19:00から,盛岡今シーズン初積雪の中を歩いて,トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)の中ホールに,歌芝居『セロ弾きのゴーシュ』を見に,聴きにいってきました。「バトンパス・コンサート」というシリーズで,9月上旬からこの日まで計4つのコンサートが,筋の通ったテーマのもとで行われたようです。残念ながら日程が合わず,3つのコンサートには行くことができませんでしたが。中ホールは8割以上の入り。仕掛け人は長谷川恭一さん。盛岡在住の税理士さんながら作曲家でもあり鍵盤奏者でもあります。
歌芝居『セロ弾きのゴーシュ』のステージは,下手にピアノとチェロとフルートが常にいて,その後方にパーカッションが置いてあり,舞台の上手側四分の三を使って演じられました。歌い手のほとんどは普段一緒に音楽している仲間だったり先輩だったりする方々,セミプロの歌手たちです。アンサンブルがとても整っていて,言葉もよく聞こえてきました(PAも上手に使っているようでしたが)。演技が素晴らしい!みなさん役者で,それぞれ役を上手に表現していました。時々登場するかわいいダンサーたちやリズムセクションもとてもキマッていました。演出は盛岡のおおしだまごさんです。さすが「演劇の街盛岡」って感じでした。
長谷川さんの作曲した音楽は,テーマが『セロ弾きのゴーシュ』だけに,スケールを入れるなど音楽の要素を巧みに取り入れながら,時々ベートーヴェンの『交響曲第6番』を匂わせたりして,ほぼ休みなく展開して行きました。楽しい重唱やポリフォニックな展開があっても(前述したように)言葉がよく聞き取れるように作られていました。
自前の楽曲,自前の器楽奏者,自前の演出,自前の歌い手…と本当にオリジナルでこのように楽しめる=レベルの高い「歌芝居」でした。それらの才能や努力やを考えると…本当にすばらしいエネルギーの結集でした。刺激の多い公演でした!
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