10月11日(金)の夜,東京にあるサントリーホールにN響の第2019回定期演奏会を聴きに行ってきました。サントリーホールはかつて2回ほどステージで歌ったことがありましたが,東京駅とのつながりがよくわからず(特に地下鉄丸の内線の国会議事堂前駅を降りてからの地下通路!),帰りのことも考え道順を確かめながらたどり着きました。
シベリウス作曲 交響詩「4つの伝説」作品22から《トゥオネラの白鳥》
ニルセン作曲 クラリネット協奏曲作品57(クラリネット:伊藤圭)
ベルワルド作曲 交響曲第4番変ホ長調《ナイーヴ》
どの曲も初めて聴く曲でした。シベリウスの交響詩は情景が見えるような音楽でした。ニルセンのコンチェルトは超絶技巧で,調性はあまり感じられない作品でしたがソロ楽器とオケとの音楽のやりとりがよくわかる感じでした。ベルワルドは意外にわかりやすい交響曲でした。
97歳のブロムシュテットさんはコンマスの郷古さんに付き添われてゆっくりと登場し,指揮台に置かれた椅子に腰掛けて指揮をしていました。音楽の細部までほとんどが頭に入っていて,小さいジェスチャーながら各楽器が的確に引き出されていました。来年のこの時期にも来日予定とのこと。なんとかお元気で実現してほしい,聴きに行きたいと思いました。
N響を生で聴くのはこの日が初めてでした。ソロが音楽的なのはもちろんですが,各セクション,特に弦楽器などはまるで一つの楽器のように聴こえてきました。パート練習の大切さ,パートが一つにまとまって全体の「パーツ」となってアンサンブルすることの効果がとてもよくわかりました。
それにしても響きの良いホールでした。前から4番目の席でステージの後方の楽器は見えませんでしたが,音はしっかりと届いて聴こえてきていました。しょっちゅう行ける距離に住んでいる人が羨ましい限りです!
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