2024年10月13日日曜日

【合唱研第29回:活動報告】音楽表現を自分ごとにするために

  10月12日(土)の午後,日本基督教団水沢教会で合唱音楽研究会奥州の第29回の活動を行いました。連休初日,秋晴れの清々しい午後でしたが,多くの方が来てくれました。ありがとうございました。

 前回は他のパートを聴き取りやすくするためにいろいろな方法にチャレンジしてみたのでしたが,今回もアンサンブルが大きな課題でした。というのも他者を気遣いながら音楽することがなかなかできない状態だったのです。初めに取り組んだパレストリーナの《Kyrie》。音程が合わない,テンポが合わない,息づかいが合わない…。

 各パートが合わさって全体でつくる合唱音楽ですが,ともすると「自分のパートをちゃんと歌っていればそれでいい」という狭い責任意識で参加してしまうものです。ポリフォニーでは特に自分のパートだけに意識が入ってしまって,全体でどんな音楽にしたいのかという音楽の全体が見えなくなってしまっていました。

 そこでまず,(指揮をしないで)聴き合って音楽を作ることにチャレンジしました。最低限,拍の共有や調性の共有が必要です。しかしこれがなかなかできない!自分の都合を優先してしまう傾向の方々が多くいらっしゃるようでした。

 さらにパートを聴きやすくするために前回やった立ち位置の「シャッフル」もやってみました。すると少し足並みが揃うようになってきました。しかしそれでも,息がなくなったり難しい旋律になると先に行ってしまう人やパートがなかなか修正されませんでした。

 さらに大変だったのはピッチの下がりです。相対的には大きな破綻なく進むのですが,歌い終わる頃には半音から全音ほども下がってしまいます。やはり音程・音高に対するシビアさが足りないのですね。感覚の問題,聴覚や認知の問題,発声の問題などいろいろな観点から課題を見出し,より正確な音高で音楽できるようにしていくことが,私たちの大きな課題であると認識できました。10月20日(日)の胆江合唱祭本番まであと1回,よりよい表現を目指すことで力がつくのだと思います。共に頑張りましょう!

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