10月27日(日)の午後,奥州市文化会館Zホールの大ホールに「石田組 結成10周年ツアー」を聴きに行ってきました。ここのところZホールではステージに立つことの方が多く,聴き手としてホールに行くことはほとんどなかったので,驚いたのは駐車場の混みようでした。開演の40分くらい前に行ったにもかかわらず停める場所がなくなるのではないかと思うくらいの車の行列でした。
1500の客席はほぼ満席でした。「石田組」と書いている黒いTシャツを着ている方も多く,「推し」とか「追っかけ」とかいうタイプの方々のようでした。会話を聞いていると東京方面から来た方も多かったようです。もちろんいつも奥州市で一緒に合唱を楽しんでいる方々の姿もたくさんみられました!
「I列27番」という正面の近めの席で聴くことができました。計13名の弦楽器奏者の男たち!「石田組」っぽさを石田さんが頑張って出している感が強く,他のメンバーはとてもおとなしそう(?)な見た目でした。でも皆さんほとんどが一流オケのトップ演奏者なんです!
で,前半はシベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」,グリーグ「2つの悲しき旋律」,グリーグ「ホルンベルク組曲」と,精緻で息がぴったりと合った弦楽合奏を聴くことができました。フィンランドやノルウェーといった北欧らしい(?)旋律とハーモニーでした。先日聞きに行ってきたブロムシュテットのN響から北欧づいています!グリーグの「2つの悲しき旋律」の「II.過ぎた春」が鳴り出して「知ってる!」って思ったら,かつて宮古木曜会合唱団の定期演奏会で演奏した《Der Frühling》(過ぎにし春)でした!素敵な旋律,久しぶりに耳にしました。
後半の最初はバルトーク《ルーマニア民俗舞曲》のエネルギッシュな音楽で始まり,映画音楽やロックなど弦楽器のみながら力強い音楽,そしてグルーヴを共有して楽しんでいる感じの音楽が演奏されました(詳しくは写真をご覧ください)。主旋律を弾く組長石田さんの音は合奏から伸びて飛び出てくるような音色でした。
アンコールは揃いのTシャツに着替えて3曲,クイーンの《ボーン・トゥ・ラヴ・ユー》,いきものがかりの《ありがとう》,オアシスの《ホワットエヴァー》でした。
ステージ進行や雰囲気づくりもさすが「エンタメ」って感じでしたが,弦楽器のみのアンサンブルであんなにも多彩な表現ができることに驚きました。これなら「ライヴ」を求めて遠くからでも聴きに来たくなるだろうなぁと思いました。こんな企画がたくさんあると奥州市にも人が集まってくるでしょうね。そして,自分もエネルギーが溢れ伝わってくる音楽表現を目指したいものだと思いました。
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