発声練習の後,今回も《祈ってもいいのだろうか》から取組ました。音域が高くなくユニゾンの部分が多いので全員で同じ練習ができます。前回よりも音の粒はそろってきたように感じましたが,「一筆書きの息づかい」にならず「音符歌い」の傾向は相変わらずでした。そこで「s」の子音でピアノ伴奏に乗せて歌う体験をさせました。この段階では「一筆書きの息づかい」は難しくありません。次に「s」に声帯振動を加えて「z」の子音にして歌わせました。するととたんに「一筆書きの息づかい」ができなくなり,音符ごとに息を入れ直すように変わってしまいました。そこで再び「s」に戻しその時の「腹の動き」を確認させ,「z」でも同じ腹の動きで息を流すことを練習しました。何度も何度もやりました。中には(疲れてか飽きてか?)取組まなくなってしまった方もいました。でもこの息遣いは演奏する時の「基礎力」だと思っています。この息づかいを身につけて使えるようにならないと,音楽的に次のレベルの表現ができません。頑張らせました!次にその「お腹の動き」のまま「a」などの母音を出して旋律を歌うこと,そして最後に歌詞で歌ってもらいました。
今回,彼女らが選んだ2曲(もう1曲は《歌いながら行こう》)はいずれも音取りに苦労はありません。せっかく音が難しくない楽曲に取組んでいるので,その余裕分の意識を発声や音質,息の流れ,音楽の流れなどに向けて,この機会に「音楽すること」のレベルを上げたいと考えています。そうすることが今回のステージ後にも活きてくる「資質・能力」を育てることになっていくでしょうから。そしてあと4回(次回は9月3日(水)),がんばりましょう!
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