2025年3月16日日曜日

【演奏会・聴いてきました】ささらホールと江刺の合唱団と菊池葉子&菅野まちさん

 


 3月15日(日)の午前中,奥州市のささらホールに「咲かせ続けよう 芸術文化の花」という催し物を見に行ってきました。これは50年ほど続いた江刺のささらホールがこの3月いっぱいで老朽化のため閉館になるにあたって,江刺芸術文化協会が「ありがとう ささらホール! イベントリレー参加事業」として開催したものです。前日の合唱音楽研究会奥州の場での告知で知りました。

 前日にもたくさんの団体が「ささらホールラストステージvol.1」として出演していたようで,江刺第一中学校特設合唱団の名前もチラシにあります(胆江日日新聞にも記事が載っていたような…)。

 この日急遽行くことにした理由は,江刺の合唱団3つの発表があること,そしてメゾソプラノ歌手(!)の菊池葉子さんがフルートの菅野まちさんと出演されること,そして私自身も「胆江合唱祭」などでささらホールに何度かお世話になったから,でした。江刺の合唱団には合唱音楽研究会奥州にご参加の方も数名いらっしゃいますし,菊池葉子さんは後輩でもあり胆江地区での音楽仲間でもあります。菅野まちさんはご両親とお知り合いなのです。

 開幕に際して主催者のご挨拶があり,それがまた思いのこもった言葉,ささらホールへの感謝と未来にむけた言葉で語られ,心に響きました。

 最初に登場した合唱団3つは「江刺ユネスコ・コーラス」「コーラス・スコーンズ」「混声合唱団アミューズ」でした。「江刺ユネスコ・コーラス」は楽しんで活動している様子が伝わってきました。「コーラス・スコーンズ」はささらホールへの思いを歌詞にして(替え歌にして)表現してくれました。「混声合唱団アミューズ」は宮澤賢治の詩に指揮の高野先生ご自身が作曲あるいは編曲された曲(《風の又三郎のうた》《剣の舞》)も聴かせてくれました。楽曲はもちろんほぼ暗譜で表現する合唱団,素晴らしいと思いました。貴重な演奏を聴かせていただきました。

 続いて「菊池葉子&菅野まち オンステージ」でした。先日も「季節の小さなコンサート」を聞いたのですが,菊池葉子さんの歌はますます安定感を増したように感じました(母音が日本語寄りになった感じもしましたが…)。菅野まちさんのフルートは華麗でした。上手です。加えて,ピアノの中村孝子さんが歌や楽器に音楽的にぴったりと寄り添うとても素敵な伴奏をしていらっしゃいました!菊池葉子さんも菅野まちさんもささらホールには子どもの頃からお世話になっているとのお話をしながらの演奏でした。13:00からのZホールSP合唱団の練習があったため途中で失礼したのですが,短いながらとても素敵なステージでした。

 演奏の背後にある「思い」はとても大切なものです。それを共有できると,演奏からより多くのものを感じ取れるし共感できます。今回のステージは江刺の方々の思いがいっぱいに詰まった催し物になったと思います。ありがとうございました。

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