2025年8月3日日曜日

【宮古高校音楽部】混声合唱は充実した響き

 8月3日(日)の午前(10:00-12:00),宮古市のうみマチひろばで宮古高校音楽部のレッスンをしてきました。会議室を使ったので響きがよく,歌いやすい所でした。

 だいぶ前から夏休みに1〜2回呼んでもらい,昨年は外部コーチに登録の上指導に来たのでした。女声合唱が長く続いていたのですが,昨年から混声となり,今年は新入生を5名迎えて12名ほどの混声合唱,バスが3名,テノールは男1,女2の計3名で充実した響きになっていました。

 取り組んでいた楽曲は,パレストリーナの《Dies sanctificatus》とメンデルスゾーンの《Pulus》の第8ー9曲でした。はじめに2曲聞かせてもらって,まずパレストリーナからやることにしました。この曲は宮古木曜会合唱団でクリスマス・イヴ礼拝で振ったことがありました。子どもたちはよく歌えているのですが,母音によってでこぼこすることが気になりました。また音楽のサイズをはみ出すほどのでかい音になる部分があって,よく見ると楽譜に「ff」がかいてありました。全日本合唱連盟刊の課題曲集ではなく,1970年代あたりに出版された皆川達夫・高野紀子編の版でした。そこでまずは母音の矯正から取組ました。いつものように「身体は楽器」と話して,よく開いた楽器の筒の形を変えない&母音は喉で作るようにとしてみたら,素直な子どもたちなのでずっと安定した響きになりました。次に楽譜の話をしました。パレストリーナの時代は強弱記号を使っていなかったこと,君たちが使っているのは実用譜として「編集」されたものなのでかかれている記号は作曲者の意思ではなく編集者の解釈でしかないこと,当時はスコアでなくパート譜を使っていたことなどなど。ついでに「強弱記号を見たら「なぜその記号をそこに書き込んだのか」を考えて表現するように」ともお話しました。楽譜の見方,解釈の仕方です。その後ラテン語のアクセントを優先する歌い方を徹底したら,各パートがクリアに聞こえるようになりました。

 残り40分くらいになって,あわてて《Paulus》に切り替えました。こちらは盛岡バッハ・カンタータ・フェライン2014年に演奏しているのですが,あまりよく覚えていなかったので慌ててプログラムや対訳で勉強して臨んだのでした。始めに《Paulus》についてよく知らないようでしたので超駆け足で解説し,その中のこの部分をやるんだよ,と説明しました(プログラムに書いた解説を読んでもらえば正しく伝えられるのですが…)。子どもたちはまだ歌詞をつけていなくて,「歌詞の読みを教えてください」ということでしたので,ドイツ語の読みの基本,歌詞の意味,読み方,リズム読みなどをこれもまた超駆け足で取り組みました。次回は8月11日(月)に行く予定です。その時にはさらに進んだ練習ができると思います。

 混声合唱,やはりいいですね。盛岡某高音楽部も人が増えて混声合唱も体験させられたらいいのに,と思いました。そしてそちらも「頑張らなくちゃ!」と(また)思いました。

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